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Samsung FoundryがケイデンスのSpectre FX Simulatorを導入、アナログおよびミックスシグナル大規模IP設計の生産性を2倍向上

2022.7.27  4:25 pm

ケイデンス・デザイン・システムズ社(本社 米国カリフォルニア州サンノゼ市、以下ケイデンス)は、7月26日(米国時間)、Samsung Foundryが、同社の3nm、4nm、5nmプロセス上で開発されるアナログおよびミックスシグナル大規模IPのFastSPICEベース検証においてCadence® Spectre® FX Simulatorを導入したことを発表しました。
      
Samsung FoundryはSpectre FX Simulatorを使用することにより、開発期間を短縮すると同時に、生産性および精度の向上を実現しました。
     
Samsung FoundryにおけるアナログおよびミックスシグナルIPの設計、検証は、複雑度がますます高まっており、厳格な設計仕様そしてエンドユーザーの要件を満たすことが困難になっています。例えば、Samsung Foundryは、新規のアーキテクチャー、クロックの高速化、先端ノードプロセスによってますます拡大するデザインサイズ、そして指数関数的に増加するレイアウトの寄生素子などの課題に対処する方法を見つける必要がありました。Samsung Foundryは、Cadence Spectre FX FastSPICE Simulatorを利用することにより、これらのニーズに対応し、Samsungの最新プロセスノード上で開発されているPLL、SRAM、PCI Express®(PCIe®) デザインの検証を高速かつ最適な精度で実行することに成功しました。また、PLL出力平均、ピーク周波数、SRAMタイミングチェック、PCIeトランシーバー出力データ信号など重要な測定値の確認にも本シミュレータを活用し、デザインが機能、タイミング、消費電力に関する仕様を満たすことを確認できました。
       
また、Samsung FoundryはSpectre FX Simulatorの高度でスケーラブルなマルチコアアーキテクチャーを利用し、過渡解析の並列処理を行いました。利用可能なハードウェアのリソースを最大限に活用することにより、設計チームと検証チームは精度を保ちながらシミュレーションのターンアラウンドタイムを向上することができました。さらに、Spectre FX Simulatorは、検証作業を加速し、設計者の生産性を向上するために、最小限のシミュレーションオプションのチューニングで済むシンプルなプリセット使用モデルを提供することにより、使用開始後すぐに優れた精度とパフォーマンスを得ることができました。
       
Samsung Electronics社コメント
Sangyun Kim氏(corporate vice president, Foundry Design Technology Team)
「高速PLL、トランシーバー、SRAMデザインをはじめとする当社の大規模アナログIPは、エンドユーザーからの厳しい要求や仕様を満たすために、非常に高い精度が求められます。また、検証の精度を保ったまま当社の短い検証サイクル期間内にこれらのシミュレーションを高速で実行する必要もあります。ケイデンスとの協業の結果、Spectre FX FastSPICE Simulatorが最適なパフォーマンスを提供してくれたおかげで、当社の3nm、4nm、5nmプロセス向けの IPの検証において、最適な精度を保ちながら生産性を2倍向上することができました。この結果を受け、我々はこの検証ソリューションを生産フローに導入しました。」
      
Spectre FX Simulatorは、業界をリードするSpectre Simulation Platformの構成要素であり、回路レベル、ブロックレベル、システムレベルにおけるシミュレーションおよび検証タスク間のシームレスな行き来を可能とするマルチソルバーにより、唯一の完結したシミュレーションソリューションを提供します。Spectre Simulation PlatformはケイデンスのIntelligent System Design™戦略を支え、卓越した完成度の高いSoC設計を可能にします。
       
Spectre FX Simulator詳細
http://www.cadence.com/go/SpectreFXSamsung
      
ケイデンス
cadence.com