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アナログ・デバイセズとBMWグループが協力して業界をリードする自動車用10Mbイーサネットを提供、ソフトウェア定義型車両を実現

2024.3.8  5:59 pm

アナログ・デバイセズとBMWグループはADIの10BASE-T1S用Ethernet to the Edge Bus技術であるE²B™を自動車業界としていち早く採用することを発表しました。自動車用イーサネット・コネクティビティは、自動車設計にとって新しいゾーン・アーキテクチャを実現する重要な要素であり、ソフトウェア定義型車両などの自動車業界のメガトレンドをサポートします。BMWグループは、この技術の実装する主要なOEMとなり、将来的にBMWグループの車両に搭載されるアンビエント照明システムの設計にADIのE²Bを活用していきます。
        
ADIは2018年からBMWグループとEthernet to the Edgeの実装を簡素化するための新たなコンセプトについて緊密に連携してきました。同時に、IEEE802.3cgグループは、10BASE-T1Sと呼ばれる新しい10Mbpsイーサネット規格の定義に取り組んでおり、ADIとBMWグループは他の企業と共に積極的に関与していました。
ADIの10BASE-T1S E²B技術を使用することでマイクロコントローラを省き、そのソフトウェアをエッジ・ノードから中央演算処理装置(CPU)側へ持たせることで、BMWグループはソフトウェアの開発と品質評価のタスクを削減する一方で、ハードウェアのみのエッジ・ノードを実現しています。
         
BMWグループは次のように述べています。
「10BASE-T1S E²Bに関してADIと協力しながら、実装の簡素化からコスト分析、設計サポートに至るまで、多くの重要な検討事項についての取り組みに参加しました。このADIとの協力関係により、ソフトウェア定義型車両向けのゾーン・アーキテクチャのソリューションを早期に市場投入することができます」。
          
ADIのオートモーティブ・キャビン・エクスペリエンス担当バイス・プレジデントであるヤスミン・キング(Yasmine King)は、次のように述べています。
「当社は、BMWグループと引き続き深く関わり、BMWグループの次世代ニーズを理解し、次世代アーキテクチャーを支援するためにさらに最適化された製品を提供するとともに、標準化に関しても継続的に協力していきます。10BASE-T1S E²Bは、当社の自動車用コネクティビティおよびネットワーキングのポートフォリオに新たに加わった重要な製品であり、さまざまなユースケースを成功に導くために革新され、ゾーン、ドメインおよびハイブリッド・アーキテクチャをサポートする柔軟性と拡張性を備えています」。
             
車内エクスペリエンスは自動車メーカーにとって引き続き重要な要素であり、ドライバーと乗客の期待は一段と洗練されています。これは、特に車内のアンビエント照明に当てはまります。
            
しかし、今日の照明ソリューションの多くは実装が複雑で、レガシーテクノロジーを使用しており、対応するLEDの数が増えるにつれて拡張や更新が困難になっています。10BASE-T1SとE²B技術を活用することで、OEMは豊かなカスタマーエクスペリエンスを提供しながら、照明を車内の他のアプリケーションと同期させることができます。ソフトウェア定義型照明システムを完全に実現することで、柔軟性、アップグレードしやすさ、使いやすさが向上します。
            
ヤスミン・キングは続けて、「エッジ・コネクティビティに対するこのアプローチは非常に期待が高く、現在、自動車業界はOpen Alliance( https://opensig.org/ )の中で同様のソリューションの標準化を目指しています。ADIは、BMWグループおよびその他の企業と共に、オープンスタンダードの実装を構築するために業界と積極的に協力しています」と述べています。
            
アナログ・デバイセズ
https://www.analog.com/jp