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ams OSRAMが費用対効果の高いプラスチックパッケージを採用した新しい905nm端面発光レーザーダイオードを、コンシューマー・産業機器用途向けに展開

2023.4.27  5:37 pm

ams OSRAMが費用対効果の高いプラスチックパッケージを採用した新しい905nm端面発光レーザーダイオードを、コンシューマー・産業機器用途向けに展開

ams OSRAMは費用対効果に優れた砲弾型プラスチックパッケージの75W端面発光レーザーを発表し、コスト重視の消費者向け用途での展開をターゲットとした高性能な赤外線レーザーを製品ポートフォリオに追加しました。SPL PL90AT03の高いピーク出力と110μmの狭口径は、長距離の測距用途において、光学的なカップリングを容易にし、優れた性能を発揮します。
       
新製品SPL PL90AT03は、費用対効果の高い砲弾型プラスチックパッケージが採用された端面発光レーザーダイオードで、大量生産が計画される製品での採用に適しています。前世代のSPL PL90シリーズと互換性のあるピンレイアウトを採用したSPL PL90AT03は、置き換えが容易で、かつ最先端のレーザーベアチップ技術により、搭載されたシステムをより高効率のソリューションへアップグレードさせることを可能します。
また、SPL PL90AT03は、前世代より50%エミッタ幅が狭くなることにより、システム上の光学設計も容易にします。

ams OSRAMが費用対効果の高いプラスチックパッケージを採用した新しい905nm端面発光レーザーダイオードを、コンシューマー・産業機器用途向けに展開
SPL PL90AT03の製品画像

シングルチャンネルのSPL PL90AT03は、ams OSRAMのマルチジャンクション技術を採用し、単一のレーザーダイに垂直に積層された3つのエミッタで構成され、砲弾型プラスチックパッケージ内に実装されています。
この技術により、デバイスの最大順方向電流25A、30nsのパルスで75Wの光ピーク出力が得られます。このレーザーダイオードは、数nsから100nsの短いレーザーパルスを出射することが可能です。
        
狭い発光面積で高い光出力が得られるSPL PL90AT03は、ロボットやドローン、家電機器やファクトリーオートメーション機器など、長距離で動作する測距・距離測定アプリケーションに理想的です。
タイムオブフライト方式のセンシングやLiDARアプリケーションにおいては、SPL PL90AT03の優れたパフォーマンスにより、3D光学センシングやSLAM(自己位置推定と環境地図作成の同時実行)システム向けのより高精度かつ正確な深度マップの作成が可能になります。
         
ams OSRAMの産業用レーザープロダクトマーケティングマネージャー、Jouni Riihimaekiは、次のように述べています。
「ams OSRAMの高性能端面発光赤外線レーザーのポートフォリオに、費用対効果を追求されるお客様向けの新しい選択肢が加わりました。SPL PL90AT03は、ams OSRAMの端面発光レーザーの強みとなる狭口径と高出力を備えながら、大量生産に最適な費用対効果の高いプラスチックパッケージを採用しています」
           
・高い光学性能
パルスレーザーSPL PL90AT03は、ピーク波長905 nm、スペクトル帯域幅(FWHM)5 nmとなっています。ビーム発散角はわずか12°(平行)×25°(垂直)で、110μmの小口径により、効率的なビーム成形を可能にしています。

SPL PL90AT03詳細
https://ams-osram.com/products/lasers/ir-lasers-eel/osram-radial-t1-34-spl-pl903