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キーサイトがTSMC N6RF向け設計リファレンスフロー開発でシノプシス社と協業

2022.8.9  4:49 pm

キーサイトがTSMC N6RF向け設計リファレンスフロー開発でシノプシス社と協業

シノプシス社のCustom CompilerとPathWave RFProが、ワイヤレスチップ設計ワークフローの統合電磁界シミュレーションを実現

[Photo:TSMC社のN6RF技術で設計された低雑音増幅器を表示するPathWave RFProのメイン設定画面]

キーサイト・テクノロジーズ・インク(米国カリフォルニア州サンタローザ、日本法人:キーサイト・テクノロジー株式会社)は、シノプシス社のCustom Compilerの設計環境と統合したキーサイトのPathWave RFProが、TSMC社の最新N6RF向け設計リファレンスフローをサポートしたと発表しました。
        
EDAツールと設計手法のサポートは、集積回路(IC)の設計者にとって非常に重要です。設計者は、次世代の5Gやワイヤレスアプリケーション向けにTSMC社の先進的なN6RF CMOSテクノロジーに基づいて、正確に回路の設計とシミュレーションを行う必要があります。最新のTSMC N6RF設計リファレンスフローは、このような設計者のためのガイダンスを提供します。
       
キーサイトとシノプシス社は、電磁界(EM)解析とRFデバイスのカスタムモデリング機能を備えるキーサイトのPathWave RFProとシノプシス社Custom Compilerでカスタム設計例を開発しました。ユーザーは電磁界シミュレーションと回路レイアウトの相互運用性を保証するエンドツーエンドのワークフローの一部として、Custom Compilerを備えたPathWave RFProを使用できます。
キーサイトのPathWaveソフトウェアソリューション担当バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーであるNiels Fachéは、次のように述べています。
「キーサイトのPathWave RFPro電磁界シミュレーションとシノプシス社のCumtom Compilerが緊密に統合されているため、お客様はTSMC N6RF設計リファレンスフローを使用してワイヤレスチップを迅速かつ正確に設計するための実証済みソリューションを利用できます。今日の複数のテクノロジーが使われるRF設計に見られる寄生効果の検証と最適化には、統合電磁界シミュレーションが必要です。反復的な電磁界回路の協調シミュレーションは、設計者がファーストパスで成功を収めるのに役立ちます。この相互運用の実現は、TSMC社、シノプシス社そして当社の協力体制の証と言えます。」
      
キーサイトのリファレンスフローには、キーサイトとシノプシスの共著による詳細なアプリケーション・ノートも含まれており、IC設計者が効率的に実装できるよう配慮されています。TSMC N6RF設計リファレンスフローは、TSMC社からリリースされ、N6RFテクノロジーパッケージとともに利用できます。
        
シノプシス社のエンジニアリング担当バイスプレジデントであるAveek Sakar氏は、次のように述べています。
「当社のCustom CompilerとキーサイトのRFProとを統合したリファレンスフローの作成は、キーサイトとの長年の協力関係によって実現しました。新しいリファレンスフローにより、設計者は最新かつ最先端のTSMC社のRF CMOSテクノロジー*を用いたRF設計とシミュレーションをいち早く開始できます。」
       
TSMC社の設計インフラマネジメント部門バイスプレジデントであるSuk Lee氏は、次のように述べています。「キーサイトとシノプシスとの協力により、お客様は業界最先端のRF CMOSテクノロジーに対応した先進のIC設計とシミュレーションフローを実装できます。私たちは、キーサイトとシノプシスの両社がこのRF設計リファレンスフローで行った作業結果に満足しています。RF IC設計に携わるお客様が複雑な要件を満たし、差別化された製品を迅速に市場に投入できるよう、私たちのパートナーシップを継続していきたいと考えています。」
        
キーサイトとシノプシス社のパートナーシップについての詳細
https://www.synopsys.com/ja-jp/japan/press-releases/2021-03-24.html
       
キーサイト・テクノロジー
www.keysight.co.jp