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インフィニオンが安全なワイヤレス充電のための業界初の認証ソリューションOPTIGATM Trust Chargeを発表

2020.11.12  7:22 pm

(2020年10月30日、ミュンヘン(ドイツ))
インフィニオン テクノロジーズは、安全な充電のための専用ソリューションOPTIGA™ Trust製品ファミリーの新製品を発売します。新しいOPTIGA Trust Chargeは、Qi 1.3ワイヤレス充電規格で使用可能の業界初の組み込み型セキュリティソリューションで、スマートフォン、イヤホン、タブレット、ウェアラブル機器、最大15Wの充電力を持つ医療機器など、小型のパーソナル電子機器の充電器に対応しています。
  
ワイヤレス充電はその利便性から需要が高まっているものの、不適格な充電は携帯用機器の電池寿命だけでなく、最悪の場合ユーザーにまで悪影響をおよぼす恐れがあります。OPTIGA Trust Chargeのデバイス認証は、危険で不適格な充電器による電子機器の損傷を防ぎ、消費者を守ります。
  
ワイヤレスパワーコンソーシアム(WPC)は、Qi規格を策定し、それに応じてデバイスの検査および認定を行っています。この数年間、Qiは着実な成長を見せており、2019年には4億6,500万のQi対応デバイスが出荷され、前年比で27%の成長を遂げています(Strategy Analytics、Global Wireless Charging Tracker、2020年9月)。
最大のシェアを占めているのはスマートフォンですが、誘導充電機能を備えたウェアラブル機器の数は増え続けています。本規格の新バージョンである1.3では、ワイヤレス充電機器に強力な暗号化認証を義務付けています。
ワイヤレス充電器は、充電を行う機器に対して自身を認証し、Qi 1.3認定済みであることを証明できます。そうすることで初めて、機器は最大電力で充電されます。
  
インフィニオンでは、キーと証明書を保存するハードウェアに関しては少なくともEAL4以上の認定を推奨しています。そのために、プロテクションプロファイルPP0035およびPP0084を評価の一部として使用することができます。
  
インフィニオンのOPTIGA Trust Chargeは、迅速でシンプルな設計のための組み込み型ソフトウェア、ホストソフトウェア、開発ボード、リファレンスボード、およびドキュメントを含む完全なシステム統合サポートを備えたターンキー方式のソリューションです。さらにインフィニオンでは、自社の安全な生産施設で、WPCによって義務付けられた証明書とキーをセキュリティチップに挿入することができます。こうして作られたセキュリティハードウェアにより、メーカーはセキュリティインフラに追加投資する必要がなくなります。
  
供給状況
小型機器向けに設計されたOPTIGA Trust Chargeは、USON10-2パッケージ(3x3 mm2)を採用しており、あらゆる充電プラットフォームに適合します。 -40℃から105℃という幅広い温度帯で使用でき、消費者用および産業用のさまざまなアプリケーションに最適です。現在、サンプルをご用意しております。
2021年初頭には、自動車用の特別バージョンが発売予定です。