インフィニオンがUMC社と40nm eNVMマイクロコントローラーの生産に関する長期契約を締結し車載用パートナーシップを拡大

インフィニオン テクノロジーズと聯華電子は、急速に拡大する自動車市場に対応するため、インフィニオンの車載マイクロコントローラーの生産能力を増強する長期的な戦略的協力契約を締結したことを発表しました。これはインフィニオン独自のeNVM（組み込み型不揮発性メモリ）技術を活用した高性能マイクロコントローラーで、UMC社のシンガポール工場の40nmプロセスにおいて製造される予定です。
　　　　　
マイクロコントローラーは、自動車のさまざまな機能を制御する重要な部品であり、自動車がより環境に優しく、より安全で、よりスマートなものに進化するにつれて、その需要はますます高まっています。インフィニオンは今年すでに、車載マイクロコントローラーを1日あたり100万個近くのペースで販売しています。
　　　　　　　
インフィニオンの最高業務執行責任者 (COO) であるルトガー ヴァイブルグ (Dr. Rutger Wijburg) は「今回の戦略的協力契約により、急成長する自動車市場においてお客様への対応を可能にする、長期的な生産能力確保が可能になります。今回のパートナーシップの中心は、車載システムの厳しい安全やセキュリティ要件を満たしながら、次世代車載アプリケーションを実現するのに適した高信頼性の組み込みメモリ ソリューションです。UMC社を戦略パートナーとして迎え、お客様に高品質のマイクロコントローラーの安定供給を実現できることを嬉しく思っています。今後、両社は、車載用のマイクロコントローラーやパワーマネジメント、コネクティビティ ソリューションの分野で、協力関係をさらに深めていきます」と述べています。

UMC社の共同社長であるジェイソン ワン (Jason Wang) は「インフィニオンが当社を選び、シンガポールのFab 12iで車載マイクロコントローラーを製造することになったのは、当社の製造能力とビジネスへのコミットメントに対する高い評価の結果だと大変嬉しく思っています。この複数年の供給契約は、自動車、AIoT、5Gといったさまざまな市場セグメントにおける、インフィニオンとの長年のパートナーシップをさらに強化するものです。当社の車載製品の出荷量は2019年以降3倍に増加しており、車載半導体の需要が高まる中、この勢いは続くものと予想しています。当社のスペシャルティ・テクノロジーにおけるリーダーシップ、多様な製造拠点、品質とオペレーションの卓越性への注力を通じて、インフィニオンのような世界的な車載分野でのリーダーと協力関係を深められることを楽しみにしています」と述べています。

・UMCについて
UMC は、世界有数の半導体ファウンドリー企業です。同社は、エレクトロニクス業界のあらゆる分野に向けて、ロジックやさまざまなスペシャルティ・テクノロジーを中心とした高品質のIC製造サービスを提供しています。UMCの包括的なIC処理技術と製造ソリューションは、ロジック/ミックスドシグナル、組み込み高電圧、組み込み不揮発性メモリ、RFSOI、BCDなどを含みます。UMCの12インチと8インチのファブは中核となる研究開発拠点を兼ね添え、台湾を中心にアジア各地に展開しています。UMCでは、合計12の工場で月産85万枚（8インチ換算）の生産を行っており、すべての工場で自動車用品質規格IATF 16949の認証を取得しています。UMCは、台湾の新竹市に本社を構え、米国、欧州、中国、日本、韓国、シンガポールに現地法人を置き、全世界で20,000人の従業員を擁しています。https://www.umc.com