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インフィニオンがドレスデンに新工場を建設開始

2023.2.20  6:37 pm

2026年に完成予定のスマート パワー ファブとして1,000人の新規雇用を創出

インフィニオン テクノロジーズはアナログ/ミックスドシグナルおよびパワー半導体の新工場の建設を開始します。徹底した市場分析の結果、インフィニオンのマネジメントボードと監査役会は、ドレスデンの新工場建設開始を承認しました。ドイツ連邦 経済・気候変動対策省 (BMWK) は、プロジェクトの早期開始を承認しており、これは、欧州委員会による法的補助金に関する審査完了前に、建設を開始できることを意味しています。欧州委員会の公的支援決定と国の補助金手続きを経て、欧州チップ法の目的に沿って資金が提供される予定です。インフィニオンは、約10億ユーロの公的資金を申請し、2026年の生産開始を目指して総額約50億ユーロを投資する予定です。これはインフィニオンの単独投資額としては過去最大の金額です。
       
インフィニオンの最高経営責任者 (CEO) のヨッヘン ハネベック (Jochen Hanebeck) は「脱炭素化とデジタル化というメガトレンドがもたらす成長機会を活用するため、生産能力の拡大により成長を加速させます。インフィニオンは、再生可能エネルギー、データ センター、エレクトロモビリティなど半導体の需要が構造的に拡大していることを認識しています。ドレスデンに300mmスマート パワー ファブを建設することで、私たちは半導体ソリューションに対する需要の高まりに十分な対処が可能となります」と述べています。
        
インフィニオンの投資は、2030年までに世界の半導体生産の20%をEU域内で行うという欧州委員会の目標の達成に不可欠なものです。ドレスデン工場が提供する産業用および自動車用半導体ソリューションは、ヨーロッパの主要産業におけるバリュー チェーンの確保に今後さらに貢献すると予測されます。
       
また、インフィニオンの投資によって脱炭素化やデジタル化を推進する半導体の製造基盤が強化されます。アナログ/ミックスドシグナル部品は、例えば、エネルギー効率の高い充電システム、自動車の小型モーター制御ユニット、データセンター、IoT (Internet of Things) 向けアプリケーションなどの電源システムで使用されています。パワー半導体とアナログ/ミックスドシグナル部品の相互作用により、特にエネルギー効率の高い、インテリジェントなシステム ソリューションの実現が可能になります。
       
既存のドレスデン工場の生産能力を拡大することで、インフィニオンはこのプロジェクトを早期に完了し、また大きなスケールメリットも得ることができます。建設は2023年に開始され、生産開始は2026年秋に予定されています。これにより、約1,000名の高い能力を要する雇用が創出される予定です。ドレスデン工場がフル稼働すれば、毎年、投資額と同程度の追加収益を上げられると見込んでいます。
       
この工場には最新の環境技術が導入され、この種の製造施設の中では最も環境にやさしい施設のひとつとなります。高度なデジタル化と自動化により、インフィニオンはドレスデン工場における生産性に関する新たな基準も設定する予定です。新工場は、インフィニオンのフィラッハ(オーストリア)の工場と「ワン ヴァーチャル ファブ (One Virtual Fab)」として密接に連携します。高効率の300ミリ技術に基づくこのパワー エレクトロニクス製造複合施設は、効率レベルを向上させ、さらなる柔軟性をもたらし、お客様への供給をより迅速に行うことを実現します。
     
インフィニオン テクノロジーズ
https://www.infineon.com/