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Thinci、AI設計にCadence Verification Suiteを採用し、プロジェクトスケジュールを数か月加速-ケイデンスが発表

2019.5.24  5:13 pm

クラス最高レベルの検証エンジンが、先進のマシンラーニングおよびAIシステムの包括的な検証に必要なパフォーマンスと機能を提供

ケイデンス・デザイン・システムズ社(本社:米国カリフォルニア州サンノゼ市、以下、ケイデンス)は、5月23日(米国現地時間)、ThinciがCadence Verification Suiteを採用し、自社のマシンラーニングおよびAI関連SoC(system on chip)の設計および検証を加速したことを発表しました。

ThinciはCadence Verification Suiteの新しい技術とメソドロジを活用し、シミュレーションの実行時間を短縮することにより検証と設計の収束を加速し、製品開発のスケジュールを数か月短縮することができました。

Cadence Verification Suiteに関するさらに詳細な情報は、www.cadence.com/go/cadenceverificationsuite をご参照ください。

ThinciのマシンラーニングおよびAIデザインの複雑性により新たに検証課題が増加し、さらに高度な効率化が求められていました。Cadence Verification Suiteの構成製品であるXcelium™ Parallel Logic Simulation Platform、 Palladium® Z1 Enterprise Emulation Platform、Protium™ S1 FPGA-Based Prototyping Platformはそれらの課題を解決し、Thinciに対して最高の検証スループットを提供し、高速な検証エンジンにより検証パフォーマンスを向上することで、ブロックからSoC、さらにシステム全体の各開発段階におけるテスト期間を削減しました。また、Thinciは、マルチエンジンを活用したカバレージ検証とともに統合的な検証のプランニングと管理を行うことで、様々なレベルでの検証をシームレスに行い、バグを効果的に探し出し、さらに、フォーマル検証アプリを使用することで特有な設計課題を解決し、その結果として高品質な設計を短期間で完了することができました。

Thinciの技術者はCadence Verification Suiteを使用し、IPおよびブロックレベルのリグレッション検証の回数を削減し、インクリメンタルなビルド・テクノロジーを活用することにより、マシンラーニングやAIシステムにおける同一な構成要素を多数持つ回路構造に対して検証期間を短縮することが可能になりました。さらに、Cadence Verification Suiteを構成する様々なソリューションを統合する検証フローを活用し、ThinciはSoCの確認に必要なハードウェア・ソフトウェア協調検証も行い、最終アプリケーションでの動作を証明することもできました。

Thinci社コメント
Ke Yin氏(Vice President of Engineering)
「複数のSoC、プラットフォーム、ソフトウェアを統合することによって開発される私たちのマシンラーニングおよびAIの包括的なソリューションは、次世代のコンピューティングデバイスを強化します。私たちの革新的な技術を安心して検証し、マシンラーニングおよびAI製品を優れた品質と共に数か月早くマーケットに出荷することを可能にしてくれることを期待し、私たちはCadence Verification Suiteを採用しました。」

Cadence Verification Suiteは、クラス最高レベルのコアエンジン、検証ファブリックテクノロジーおよびソリューションによって構成されており、多岐にわたるアプリケーションや製品分野に向けた設計の品質を向上し、検証スループットを最適化します。Cadence Verification SuiteはケイデンスのSystem Design Enablement戦略を強化します。これにより、システム企業および半導体企業は、他社を差別化できる完成度の高い最終製品を、さらに効率よく製造することが可能になります。

■日本ケイデンス・デザイン・システムズ社
 http://www.cadence.co.jp