SOLUTION
Markforgedがカーボンファイバー強化可能なESD対応材料 Onyx ESD発売開始
2020.12.9 2:40 pm
コンポジット3Dプリンタと金属3Dプリンタの製造メーカであるMarkforged(マークフォージド、本社:ウォータータウン, マサチューセッツ州)は、電子機器や電子部品の開発や製造に必要となる、ESD対策プラスチックマテリアルOnyx ESDを、2020年12月9日発売開始いたします。
概要
今までの3Dプリンタの一般的な材料は導電性や絶縁性を持つため、対象物に静電気放電を発生させる可能性があり、静電気に弱い電子機器や部品の利用には適しませんでした。今回開発したOnyx ESDは、ナイロンベースにマイクロカーボンファイバーと添加剤を配合してESD(Elecro Static Dissipative:静電気拡散)性能を実現。電子基板の治具や固定具、搬送トレイなど、静電気放電の防止が必須となるあらゆる用途に適しています。
商品特徴
・強度、精度、表面品質を併せ持つ、ESD対策専用に開発された高機能マテリアル
・表面抵抗値 10^5から10^7 Ωを維持し、理想的な静電気拡散を実現
・Onyx ESDの曲げ強度は 83MPa だが、カーボンファイバー、 ファイバーグラス、ケブラーなどの長繊維と一緒にプリントすることで、最大曲げ強度 540MPaとアルミ並に強化可能
・マークフォージドの産業用3Dプリンタ(X3, X5, X7の3機種)で利用可能
・クラウドベースのソフトウエアであるEiger(アイガー)でサポート
適用分野
・航空宇宙、自動車業界、電子部品製造業などの、静電気対策が必須な分野
・部品や付属品の試作、治具や工具やケースの製作、少量ロット最終製品などの用途
ユーザーメリット
・3Dプリントを使い業務を内製化することにより、製造コストとリードタイムを大きく削減します
・万が一に備えてサプライチェーンを多様化し強化できます
・ワンクリックで、クラウド上に接続されたプリンタにデータ出力が可能です