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ZTEが5Gワイヤレス通信の展開に向けてインテル® eASIC™ デバイスを選択

2019.5.23  5:27 pm

ASICの選択は、5G展開が量産に移行する際に大規模な出荷に関連するコストと消費電力の目標達成を可能に

インテルは、通信機器/システムの多国籍企業であるZTEが、5G環境の大規模な展開に求められるコストと消費電力の重要な要件を満たすために、同社の5Gワイヤレス製品向けにインテル® eASIC™ デバイスを採用したと発表しました。

「インテルとZTEの提携は、インテル® eASIC™ デバイスの5Gへの普及における重要なマイルストーンです。高速な5G環境は新しいタイプのアプリケーションを実現する一方、データ量の急激な増加をもたらします。そのため、迅速に市場に投入できる最適なシステム設計を可能にするソリューションが求められています。インテルのストラクチャードASICとスタンダードASICは、ZTEにおける重要なコスト目標の達成と、急成長している5G市場における地位の確立を支援することができます」
インテル 上級副社長 兼 プログラマブル・ソリューションズ事業本部長、Dan McNamara

重要性の理由
5Gの展開が試験段階から初期導入に移行する中で、通信事業者はField Programmable Gate Array(FPGA)に基づく柔軟なソリューションを必要としています。FPGAが提供するハードウェア・プログラマビリティーは、プロトタイピングと初期生産の要件を満たすことができます。5Gの展開が量産に移行する際に、FPGAからASICに移行することで大規模な出荷に関連するコストと消費電力の目標の達成が可能です。直近のインテルによるeASICの買収の結果、FPGAベースのデザインからストラクチャードASICへのスムーズな移行が可能になりました。

ZTEでは、迅速なプロトタイピングと早期の生産開始を実現するためにFPGAを活用しました。展開の大規模化に際し、消費電力を抑えた低単価のソリューションに迅速に移行する必要がありました。

ZTEのワイヤレス・システム・アーキテクト担当副社長 兼 ジェネラル・マネージャーであるDuan Xiang Yang氏は「インテル® eASIC™ デバイスは、5Gワイヤレス製品に消費電力とコストの面で利点があり、低コスト、低消費電力の要件を満たすための迅速な移行に不可欠でした」と述べています。

特長
ストラクチャードASICはFGPAとスタンダード・セルASICの中間に位置するテクノロジーであり、単価の削減と電力効率の向上を実現します。また、スタンダード・セルASICと同様の利点をもたらしながら、開発期間の短縮を可能にします。インテル® eASIC™ デバイスは、どのFPGAからでもスムーズにデザインを移行できるストラクチャードASICで、FPGAと比較して単価と消費電力が削減されます。この2つの利点は、5G無線通信などの大規模な市場では特に重要です。

インテルが提供するもの
ZTE では、5Gの設計にFPGAを活用することで、市場投入の迅速化に対応していました。eASICストラクチャードASICデバイスへのスムーズな移行により、量産に必要とされるデザインのBOM (部品表) コストと消費電力の削減が実現されます。FPGAとインテルのeASICストラクチャードASICを組み合わせることで、市場投入までの時間、柔軟性、パフォーマンス、低消費電力、低単価などの多様な要件を満たすことができます。

将来の展望
インテル® FPGA、インテル® eASIC™ デバイス、エンベデッド・マルチダイ・インターコネクト・ブリッジ (EMIB) テクノロジーの組み合わせにより、柔軟性、低単価、電力効率のすべてを 1 つのパッケージで提供する新しいデバイスクラスが実現されます。

■インテル株式会社 プログラマブル・ソリューションズ事業本部
 www.intel.co.jp/fpga