Electronics Information Service

組込みシステム技術者向け
オンライン・マガジン

MENU

SOLUTION

インテル、新しいインテル® Agilex™ FPGAファミリーを発表、データ中心の世界を牽引

2019.4.3  3:33 pm

インテルFPGA

組込み機器、ネットワーク、データセンターなど、データ中心のビジネス課題に対処するカスタマイズされたソリューションを提供

インテルは新しい製品ファミリーであるインテル® Agilex™ (アジレックス)FPGAを発表しました。この新しいField Programmable Gate Array (FPGA)ファミリーは、組込み機器、ネットワーク、データセンターなど、データが中心となる市場に特有のビジネス課題に対処するための、カスタマイズされたソリューションを提供します。

「データ中心のビジネスの課題を解決するためには、データを効率的に転送、格納、処理できる機敏性と柔軟性を兼ね備えたソリューションが不可欠です。インテル® Agilex™ FPGAは、カスタマイズされた接続性とアクセラレーションを提供すると同時に、多様なワークロードに対応するために必要となる、大幅なパフォーマンスの向上と消費電力1,2の低減を実現します」と、インテル プログラマブル・ソリューションズ事業本部担当上級副社長のDan McNamaraは述べています。

Intel Corporation in April 2019 introduces the Intel Agilex FPGA. The family of field programmable gate arrays addresses the data-centric business challenges across embedded, network and data center markets. (Credit: Intel Corporation)

重要性の理由
データ中心の世界では、エッジ・コンピューティング、ネットワーキング、クラウドなどのデータ主導の新しいビジネスにおいて革新的なアプリケーションを実現しなければなりません。この課題に対し、増加し続けるデータ・トラフィックを集約して処理できるソリューションが求められています。インテル® Agilex™ FPGAを活用することで、処理のレイテンシーを低減するためのエッジ分析、パフォーマンスを向上させるネットワーク機能仮想化、効率の向上を目指したデータセンター・アクセラレーションなど、エッジからクラウドに至るさまざまなアプリケーションに、カスタマイズされたソリューションを提供できるようになります。エッジ、ネットワーク、クラウドにおける 人工知能 (AI) 分析の進歩により、ハードウェア・システムは、進化する標準規格への適応、多様な AI ワークロードのサポート、複数の機能の統合の必要に迫られています。インテル® Agilex™ FPGAは、これらの課題に対処し、パフォーマンスの向上と消費電力1,2の低減を実現するために必要な柔軟性と機敏性を提供します。

インテルが提供するもの
インテル® Agilex™ FPGAファミリーは、増大するコンピューティング・ニーズに対応可能な、新次元の柔軟性と機敏性を実現します。開発者は、特定のシステムに合わせてカスタマイズされ、アプリケーションに特化した最適なソリューションを構築できます。インテルの10nmプロセス・テクノロジーを基盤とするFPGAファブリックと、革新的なヘテロジニアス3D SiPテクノロジーで開発されたインテル® Agilex™ FPGAファミリーは、アナログ、メモリー、カスタム・コンピューティング、カスタム I/O、インテル® eASIC™ デバイス・タイルを組み合わせたカスタマイズ・ソリューションの提供を可能にします。インテルは、再利用可能なIPを使用したカスタムロジックを一気通貫で提供することで、FPGAからストラクチャードASIC、さらにスタンダード・セルASICへと、専用のソリューションを低コストで拡張するためのシームレスな移行パスを用意しています。OneAPIは、FPGAを活用したアクセラレーションのメリットを容易に得ることが可能な、ソフトウェア開発者にも使いやすいヘテロジニアスなプログラミング環境を提供します。

特長
インテル® Agilex™ FPGA ファミリーを活用することで、今求められているニーズを満たす新機能を提供するだけでなく、将来のソリューションにも適応することが可能になります。次のようなイノベーションが含まれています。

  1. Compute Express Link: 将来のインテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーとのキャッシュ / メモリー・コヒーレント・インターコネクト、「Compute Express Link」をサポートする業界初の FPGA。
  2. 第 2 世代インテル® Hyperflex™ FPGA アーキテクチャー: インテル® Stratix® 10 FPGA と比較して、パフォーマンスが最大 40% 向上、または総消費電力2 が最大 40% 低減。1
  3. DSP イノベーション: ハード化された BFLOAT16 と最大 40 TFLOPS の デジタル・シグナル・プロセッサー (DSP) 性能 (FP16)3 をサポートする唯一の FPGA。2
  4. Peripheral Component Interconnect express (PCIe) Gen 5: PCIe Gen 4 と比較して帯域幅が拡大。
  5. トランシーバー・データ・レート: 最大 112 Gbps のデータレートをサポート。
  6. 高度なメモリーのサポート: DDR5、HBM、インテル® Optane™ DC パーシステント・メモリーをサポート。

■インテル株式会社 プログラマブル・ソリューションズ事業本部
 www.intel.co.jp/fpga