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横田英史の読書コーナー

命を守る防災・危機管理

西村康稔、プレジデント社

2015.5.16  9:56 am

 2012年発足の安倍政権で内閣府副大臣に任命され、防災対策を担当した筆者が自ら関わった大雪や大雨、土砂災害、兵庫・淡路島地震、御嶽山噴火にどう対応したか、さらに災害にどう対応すべきかを綴った書。広島土砂災害についての記述は詳細で、ノンフィクションとして読み応えがある。冒頭の政治家臭さに嫌気がさす方がいるかもしれないが、広島土砂災害の部分までは我慢して読むことをお薦めする。
 このほか病院船(災害時多目的船)も、寡聞にして知らなかった話題で興味深く読めた。もっとも全体に総花的な話が多く、役立ち感に乏しいのは残念である。

書籍情報

命を守る防災・危機管理

西村康稔、プレジデント社、p.243、¥1026

横田 英史 (yokota@et-lab.biz)

1956年大阪生まれ。1980年京都大学工学部電気工学科卒。1982年京都大学工学研究科修了。
川崎重工業技術開発本部でのエンジニア経験を経て、1986年日経マグロウヒル(現日経BP社)に入社。日経エレクトロニクス記者、同副編集長、BizIT(現ITPro)編集長を経て、2001年11月日経コンピュータ編集長に就任。2003年3月発行人を兼務。
2004年11月、日経バイト発行人兼編集長。その後、日経BP社執行役員を経て、 2013年1月、日経BPコンサルティング取締役、2016年日経BPソリューションズ代表取締役に就任。2018年3月退任。
2018年4月から日経BP社に戻り、 日経BP総合研究所 グリーンテックラボ 主席研究員、2018年10月退社。2018年11月ETラボ代表、2019年6月一般社団法人組込みシステム技術協会(JASA)理事、現在に至る。
記者時代の専門分野は、コンピュータ・アーキテクチャ、コンピュータ・ハードウエア、OS、ハードディスク装置、組込み制御、知的財産権、環境問題など。

*本書評の内容は横田個人の意見であり、所属する企業の見解とは関係がありません。