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横田英史の読書コーナー

鳩居堂の日本のしきたり 豆知識

鳩居堂・監修、マガジンハウス

2013.6.6  12:00 am

 鳩居堂といえば、路線価日本一の場所に店を構える和文具の老舗である。てっきり東京の店だと思い込んでいたが、創業の地は京都の本能寺門前。今年の京都マラソンの前日に京都・寺町をブラブラしていたときに、初めてこの事実を知り非常に驚いた。本書は、創業350年の鳩居堂が約90のしきたりの来歴や背景について、それぞれ見開き2ページでコンパクトにまとめたもの。蘊蓄本としての内容も悪くないが、デザイン、写真、装丁、紙に凝っており、紙の書籍の良さを味わえる。
 本書は7章から成る。第一章:季節の歳時、第二章:祝い寿ぐ、第三章 :親しむ、遊ぶ、第四章:弔いごと、第五章:人生の節目、第六章:贈答の心、第七章:手紙、たよりと続く。例えば季節の歳時では、干支、正月飾り、初詣、左義長。祝い寿ぐでは、熨斗鮑、結納などについて解説を加える。評者としては第四章:弔いごとが勉強になった。ふくさ、不祝儀、御霊前・御仏前、香典返しなどといった項目が並ぶ。
 冠婚葬祭のノウハウ本としても使えるし、和文具の選び方の優れたガイドブックにもなっている。一家に1冊置いても悪くない。

書籍情報

鳩居堂の日本のしきたり 豆知識
鳩居堂・監修、マガジンハウス、p.208、¥1,575

横田 英史 (yokota@et-lab.biz)

1956年大阪生まれ。1980年京都大学工学部電気工学科卒。1982年京都大学工学研究科修了。
川崎重工業技術開発本部でのエンジニア経験を経て、1986年日経マグロウヒル(現日経BP社)に入社。日経エレクトロニクス記者、同副編集長、BizIT(現ITPro)編集長を経て、2001年11月日経コンピュータ編集長に就任。2003年3月発行人を兼務。
2004年11月、日経バイト発行人兼編集長。その後、日経BP社執行役員を経て、 2013年1月、日経BPコンサルティング取締役、2016年日経BPソリューションズ代表取締役に就任。2018年3月退任。
2018年4月から日経BP社に戻り、 日経BP総合研究所 グリーンテックラボ 主席研究員、2018年10月退社。2018年11月ETラボ代表、2019年6月一般社団法人組込みシステム技術協会(JASA)理事、現在に至る。
記者時代の専門分野は、コンピュータ・アーキテクチャ、コンピュータ・ハードウエア、OS、ハードディスク装置、組込み制御、知的財産権、環境問題など。

*本書評の内容は横田個人の意見であり、所属する企業の見解とは関係がありません。