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NXPがIoTデバイス認証を簡素化する新しい認証済みEdgeLockセキュア・オーセンティケータを発表

2022.4.4  5:29 pm

NXPがIoTデバイス認証を簡素化する新しい認証済みEdgeLockセキュア・オーセンティケータを発表

NXP Semiconductorsは多様なIoTエコシステムにおける複数規格のセキュリティ確保に必要な、柔軟性、適合性、汎用性を備えたEdgeLockセキュア・オーセンティケータ・ファミリの新デバイスを発表しました。新EdgeLock A5000は多くのIoTユースケースやスマートシティ・インフラ、接続された産業機器など、製品のライフサイクル全体でセキュリティが不可欠な認証アプリケーション向けのスケーラブルなソリューションです。
       
IoTエコシステムにおいて、認証はセキュアな通信中のデバイスID検証、データソースの信頼性評価のほか、システム全体の整合性、製品の安全性と性能を確保するための製品サブ・コンポーネントの真贋チェック、製品やコンポーネントの真贋検証などで重要な役割を担っています。EdgeLock A5000はデバイスのライフサイクル全体を通じた認証実装に最適化されたセキュア・オーセンティケータで、研究開発の負担軽減、製造とサプライチェーン・ロジスティクスの簡素化、高レベル・セキュリティ/エコシステム基準への準拠をサポートします。
      
NXPのIoTセキュリティ・スマート製品認証担当シニア・ダイレクタのChristian Lacknerは、次のようにコメントしています。
「IoTエコシステム内でのセキュア・デバイスの信頼性確立において、認証は非常に重要な役割を担っていますが、認証機能実装の際には技術的課題に直面します。EdgeLock A5000により、容易かつスケーラブルなセキュア・デバイスの開発が可能になり、開発者はIoTソリューションの差別化に専念できます」。
       
EdgeLockセキュア・オーセンティケータ・ファミリは、マルチテナント・セキュリティ、アップグレード機能、クリプト・アジリティが必要とされる複雑なエコシステムに対処するNXPのEdgeLockセキュア・エレメント・ファミリを補完しており、認証アプリケーションのセキュリティ・ニーズの増大に対応します。新EdgeLock A5000セキュア・オーセンティケータは、認証メカニズム実現のために、高度にセキュアなコモンクライテリア『EAL6+ AVA_VAN.5(OS依存)』認証を取得したソリューションを提供します。EdgeLock A5000は、あらゆる種類のマイクロコントローラ、マイクロプロセッサのほか、Wi-Fi SoCなどのコネクティビティ・プラットフォームへのターンキー認証プラグインとして機能します。
       
EdgeLock A5000は広い動作温度範囲(-40~+105℃)をサポートし、用途は産業機器、スマートシティ・インフラのコンポーネント、家電などです。EdgeLock A5000には、デバイス認証、クラウド・オンボーディング、Matterスマートホーム・エコシステムへの組み込み、スマート・メーター、電気自動車の充電、Qi1.3ワイヤレス充電認証、ゲームなどの個々のユースケースに対応した専用アプリケーション・ガイドラインとソフトウェア・サンプルが付属しています。これにより、開発者は必要とする特定のアプリケーションの実装への注力が可能になり、エコシステムではさまざまな製品に容易に対応できるセキュアなソリューションを利用する道が拓かれます。
       
また、EdgeLock 2GOを通じてNXPのセキュアなインフラとサービスを活用すれば、複雑でコストの高い鍵管理インフラを構築せずにデバイス認証情報の処理を実現できます。EdgeLock 2GOには、カスタムIC開発向けに複雑なコンフィギュレーションをサポートし、Qi 1.3規格とMatter規格に準拠するEdgeLock 2GO Customや、デバイスのライフサイクルを通じて認証ローテーションなどの認証情報と複数サービスを管理するEdgeLock 2GO Managedなどが用意されています。
          
詳細 http://www.nxp.com/A5000