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ピカリング インターフェースがモニタ内蔵PXIマルチプレクサ・モジュールを発表

2021.3.22  5:29 pm

ピカリング インターフェースがモニタ内蔵PXIマルチプレクサ・モジュールを発表

すべてのアクティブなチャネルのステータスを表示、新2A、60Wファミリ、スペースと時間を節減するユニークなコンセプトを提供

電気テストと検証向けモジュラー型シグナル・スイッチング/シミュレーション・ソリューションのリーディング・サプライヤであるピカリング インターフェース(本社:英国)は、テスト・エンジニアによるすべてのチャネルのオープン・ステータスのモニタを可能にする新たなPXIマルチプレクサ・モジュール・ファミリ(「40-619」モデル)を発表しました。
新製品の40-619は一般的な1極2A 60Wマルチプレクサと同様の機能を提供しますが、補助リレーを使用してマルチプレクサのチャネルのステータスを判断します。マルチプレクサの各チャネルにはモニタ・スイッチが追加されており、これによりユーザーは外部の計測機器を使用し、テスト信号の印加前にマルチプレクサのチャネルが「オープン」であるかを検証できます。この機能は、信号の不正確な印加や意図しない印加が被試験デバイス(DUT)に損傷を与える可能性のあるアプリケーションでは不可欠です。
   
「40-619」はピカリングの既存の製品ファミリに新たなモニタ機能内蔵コンセプトを導入し、16:1から128:1までの9つのスイッチング構成で提供され、テスト・システムの設計にフレキシビリティをもたらします。また、「40-619」は250VAC/DCで最大2Aの負荷のスイッチングに最適な高品質の電気機械式(EMR)信号リレーを使用しています。小型、単一スロットであることから、シャーシ・スロットのスペースを最小に抑えながらモニタ機能の内蔵が可能になっています。
   
ピカリング インターフェースのスイッチング・プロダクト・マネージャのスティーブン・エドワーズは「『40-619』は高密度、低コストのモニタ機能内蔵ソリューションを実現しており、類似のトポロジがディスクリート・スイッチングを使用して実装される場合に必要とされる複雑な外部配線や追加のテスト・コードを不要にします。このモジュールは自動試験装置(ATE)やデータ収集システムの信号ルーティング向けに開発されており、テスト信号の印加前にチャネルのステータスの確認が必要なアプリケーションに最適です」と述べました。
   
新モジュールはピカリングのeBIRST™診断テスト・ツールによりサポートされています。モニタ機能内蔵マルチプレクサ・モジュール「40-619」はピカリングの他の全製品と同様に3年保証で提供され、スペアのリレーが用意されていることから、お客様は適切なトレーニングにより現場での修理が可能になり、システムのダウンタイムを最小限に抑えられます。「40-619」ファミリをサポートする広範な標準/カスタム相互接続アクセサリも提供されます。