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ケイデンスがAllegro X AIを発表、TATを1/10以下に削減しPCB設計を加速

2023.4.7  5:50 pm

Allegro X AIが小規模から中規模デザインのPCB配置配線を自動化、従来数日かかっていた物理レイアウトおよび解析の課題解決を数分に短縮

ケイデンス・デザイン・システムズ社(本社 米国カリフォルニア州、以下ケイデンス)は、4月6日(米国時間)、性能と自動化を画期的に向上させる次世代システム設計技術を提供するCadence® Allegro® X AI technology を発表しました。
     
この新しいAI技術は、Allegro X Design Platform上に構築され、PCB設計期間を大幅に短縮します。配置配線(P&R)作業を数日から数分に短縮し、手動設計と比較して同等以上の品質を提供します。
     
PCB設計における配置配線(P&R)作業は、従来から手作業による時間のかかるプロセスであり、市場投入期間に影響を与えてきました。Allegro X AI technologyは物理設計の自動化にクラウドのスケーラビリティを活用し、デザインが電気的に正しく製造可能であることを確保しながらPCBのデザインを生成します。この新しいテクノロジーは、配置、メタル箔生成、クリティカルネットの配線を自動化し、高速なシグナルインテグリティおよびパワーインテグリティ解析とも統合されています。このAI生成機能を活用することにより、システム設計プロセスを大幅に効率化し、PCB設計のTATを1/10以下に短縮することが可能です。
       
Allegro X AI technologyには以下の特長があります:
・設計生産性の向上: クラウド上の計算機インフラを利用したスケーラブルなアーキテクチャを最大限に活用する配置処理の自動化により、設計のターンアラウンドタイムを劇的に短縮します。
・設計品質の向上: AIによる配置処理の自動化により、設計初期段階における実現性解析が可能になります。手作業で行うよりもはるかに広い解空間を探索することにより、設計制約を守りながら、配線長など設計指標の最適化を実現します。
・効率的な設計クロージャ: Allegro X Platform上で、システム解析技術との緊密な連携により電気・熱性能の最適化設計が可能になります。
     
ケイデンス・コメント
Michael Jackson (Corporate vice president of R&D)
「ケイデンスは、AI技術とクラウド技術を活用し、最短納期を確実なものにするシステム設計ソリューションの提供に注力しています。この新しいAllegro X AIテクノロジーは、PCB設計におけるケイデンスのテクノロジーリーダーシップを拡張し、AIによる自動化、エンジン性能の向上、そしてケイデンスのシステム設計・解析製品ポートフォリオとの統合を通じて高い生産性をお客様に提供することにより、PCB開発に対して画期的なインパクトを与えます。」
     
詳細
www.cadence.com/go/AllegroXAI