Electronics Information Service

組込みシステム技術者向け
オンライン・マガジン

MENU

SOLUTION

OMNIVISIONが自動車業界初の車室内モニタリング・システム向け5MP RGB-IRグローバル・シャッター・センサを発表

2022.1.21  6:13 pm

CES2022で展示。2.2μmの最小ピクセル・サイズ、最高の近赤外線(NIR)感度を提供するOX05B1S、複雑さ、スペース、消費電力、コストの低減とドライバーと同乗者の同時モニタリングを実現

先進デジタル画像処理、アナログ、タッチ&ディスプレイ技術などの半導体ソリューションの開発で世界をリードするOMNIVISIONはCES 2022において、革新的なNyxel(R)近赤外線(NIR)技術ファミリの新製品を発表しました。
新製品のOX05B1Sは車室内モニタリング・システム(IMS)向けの、自動車業界初の5メガピクセル(MP)RGB-IR BSIグローバル・シャッター・センサです。わずか2.2μmのピクセル・サイズで940nmの近赤外線感度を提供し、極めて低照度の条件下でも最高の性能を実現します。視野が広く、ドライバーと同乗者の視認に十分なピクセル数を備えているほか、車室内モニタリング向けRGB-IRセンサとして初めてサイバーセキュリティ機能を内蔵しています。
     
Semicast Researchの主席アナリストのColin Barnden氏は、次のように述べています。
「採用が期待されているほぼすべての車載OEM企業がまだ決定を下していないことから、ドライバー・モニタリング・システム(DMS)分野の車室内カメラは大きな成長機会を有していると言えます。OMNIVISIONの画期的なNyxel® NIR技術をベースにした新しいOX05B1Sは、あらゆる照度条件での高性能動作を追求している車載OEM企業に、解像度の大幅な向上、全体的な効率の向上、設計の柔軟性をもたらします」。
      
OMNIVISIONのオートモーティブ・マーケティング・ディレクタのAndy Hanveyは、次のように語っています。
「自動車業界では、OMNIVISIONの新しいRGB-IR BSIグローバル・シャッター・センサを使用することで1MPや2MPから5MPへの移行が可能になりました。2台でなく1台のカメラだけでドライバーと同乗者の同時モニタリング・システムを実現できることから、複雑さ、コスト、スペースを低減できます。私たちはOX05B1Sへの需要は大きいと予想しており、すでに複数のOEMプロジェクトを獲得しています。最も重要なのは、私たちがSeeing Machinesなどの企業と協力し、エコシステム・パートナーの強力なサポートを得てOX05B1Sを開発し、車載OEM企業向けに包括的でシームレスなソリューションを実現したことです」。
      
OMNIVISIONの画期的なNyxel(R) NIR技術をベースとした新しいOX05B1Sは、車載OEM企業に解像度の大幅な向上、全体的な効率の向上、設計の柔軟性をもたらします。
Nyxel(R)技術は最新のシリコン半導体アーキテクチャとプロセスを使用し、波長940nmの近赤外線領域で世界最高の量子効率(QE)を実現します。OX05B1Sの近赤外線QEは業界最高の36%です(前世代の12%と比較し3倍の性能向上)。これによりOX05B1Sは、極めて低照度の条件下でも他のイメージ・センサが見逃しかねない対象物の検出と認識を可能にし、車室内カメラ性能の向上によってドライバーと同乗者のモニタリング、セキュリティ、自撮り、テレビ会議などの機能向上を実現します。
      
OX05B1Sは競合製品と比較し50%小型のOMNIVISION積層a-CSP™パッケージに封止されており、より狭いカメラのスペース内でより性能の高いイメージ・センサを実現します。自社パッケージをカスタマイズするための柔軟性が必要な設計者向けの再構成ウェハ・オプションも用意しています。
       
OX05B1Sはオプションの「常時オン」機能を備えています。OX05B1Sはサンプル出荷を開始しており、量産開始は2023年第1四半期の予定です。
詳細については、OMNIVISIONの営業拠点 https://www.ovt.com/contact-sales/ にお問い合わせください。