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IARシステムズとSecure ThingzがMicrosoft Azure IoTへの移行を迅速化するセキュアな開発・量産プラットフォームを発表

2021.11.29  1:02 pm

IARシステムズとSecure Thingzの強力なソリューションにより、量産向けの安全なデバイスを開発・生産可能となり、デバイスの自動オンボーディングおよびMicrosoftのAzureクラウドサービスへの統合をサポート

組込みシステム開発用のソフトウェアツールとサービスのサプライヤとして世界をリードするIARシステムズ株式会社(本社:スウェーデン、ウプサラ市、日本法人:東京都千代田区)と、IARシステムズのグループ企業であるSecure Thingz(本社:イギリス、ケンブリッジ)は、MicrosoftのAzure IoTおよびRTOSプラットフォーム向けに、“開発から設置・展開まで”行う完全なソリューションを発表しました。このソリューションにより、デバイスを迅速に開発でき、設置・展開の工程を簡素化できるとともに、即座に接続性を確保できます。
    
従来の組込みデバイスからエッジコンピュータノードへとアプリケーションが急速にクラウド志向へと移行するのに伴い、開発と製造の両方のプロセスにクラウド接続を統合し、シームレスでセキュアなサプライチェーンを生み出すニーズが高まっています。本日発表したソリューションは、世界で最も普及している組込み開発ツールチェーンの1つを活用して、クラウド対応IDと堅牢なRoot of Trust(信頼の起点)技術を統合することで、真に“クラウドファースト”なソリューションを提供します。
     
完全統合型開発ツールチェーンIAR Embedded Workbenchとセキュリティ開発ツールEmbedded Trustを統合し、それにMicrosoftクラウドのデバイス・プロビジョニング・サービス(DPS)を組み合わせることで、企業はセキュアにソフトウェアを実装して、最先端のセキュアなアップデート管理、生産管理を行うことで、暗号により一意に識別可能な製品を提供可能となります。開発志向のセキュリティが初めて提供されることで、開発からデプロイまでのフローに悪意を持つ侵入者が入り込むポイントがなくなり、あらゆるコネクティッドデバイスにおいて知的財産が保護され、マルウェアが阻止されることで、信頼性が確保されます。
    
IARシステムズCSO兼Secure Thingz CEOであるHaydn Poveyは次のように述べています。
「デバイス、知的財産、顧客データ、およびソフトウェアのアップデートを確実に保護する唯一の方法は、セキュリティとクラウド接続のための設計を開発プロセスの開始時に行うことです。また、デバイスのセキュアな開発・製造を、緊密に統合された強固な暗号化IDと必要な技術サービスと組み合わせることで、OEMクレデンシャルが保護され、MicrosoftのAzureサービスにセキュアに組み込まれます。その結果、あらゆる開発者および企業がクラウドファーストな手法を手に入れることが可能になります」
     
Microsoft社のAzure IoTジェネラルマネージャTony Shakib氏は次のように述べています。
「MicrosoftのAzure RTOS上で構築を行い、クラウド対応を実現すれば、コネクティッドデバイスに対するMicrosoftのビジョンを提供できます。暗にクラウドアウェアな事前オンボードデバイスを開発およびデプロイ可能にすることによって、誰もがデバイスを迅速にサービスに接続し、データ準備時間(time to data)を短縮することができます。」
   
IARシステムズ
www.iar.com/jp