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CEVAがCar Connectivity Consortium® Digital Key 3.0規格に最適化したUWB IP発表

2022.7.5  4:11 pm

CEVAがCar Connectivity Consortium® Digital Key 3.0規格に最適化したUWB IP発表

CEVA,Inc.はRivieraWaves™ 超広帯域無線通信(UWB)IP製品にRW-UWB-CCC MACソフトウェア・パッケージを追加し、Car Connectivity Consortium® (CCC)のDigital Key 3.0規格をサポートしたと発表しました。
     
CEVAが発表したDigital Key 3.0準拠のUWB IPは、チップ・ベンダーやOEMメーカーが自動車のキーレス・エントリー・システム向けに高信頼の次世代デジタル・キーを迅速に開発・カスタマイズできる点が特長で、すでに超大手車載半導体メーカー1社がデジタル・キー製品ライン用にライセンス契約を締結しています。
      
CCCのDigital Key規格は、モバイル機器で車両用デジタル・キーの保存・認証・共有が可能で、高度なセキュリティ、位置情報検出機能、常時プライベートモードを備え、場所を選ばずに利用できます。このCCC Digital Keyの最新版であるリリース3.0には、無線通信規格にUWBとBluetooth Low Energy®が採用されており、どちらの規格もIPライセンス事業でCEVAが業界をリードしています。調査会社のABI Researchによると、2025年には自動車出荷台数全体の約25%にUWB準拠のキーレス・エントリー技術が搭載される見通しで、将来的にUWBがモバイル端末によるカー・アクセス技術の主流になると予想されています。
      
CEVAのワイヤレスIoT事業部のTal Shalevバイスプレジデント兼ゼネラル・マネージャーは、次のように述べています。
「RivieraWaves UWB IPは、特に当社が業界をリードするBluetooth low energy IPとともに、ライセンシー各社からの引き合いもあり、好調な滑り出しを見せています。今回、Digital Key 3.0をサポートした結果、車載用のOEMメーカーやチップ・ベンダーが当社のUWB IPとBLE IPを生かし、高信頼の車両アクセス・ソリューションを迅速に開発して急成長市場のニーズに対応できるようになります」
       
CEVAの新製品であるRW-UWB-CCC MACソフトウェアは、RivieraWaves UWB IPの機能を拡張することによってCCC Digital Key 3.0準拠を実現しています。
この組み合わせによるIPソリューションは、一貫性のある復調アーキテクチャーと高度な測距アルゴリズムとの連携により、複雑な見通し外(NLOS)環境という現実的な条件下でクラス最高水準の測距精度が可能になります。
      
CEVAが生み出した今回のソリューションは、標準規格準拠の各種パケット・フォーマットに加え、カスタマイズ可能なパケット・フォーマットもサポートしており、超低消費電力の独自モードでキーホルダーサイズのリモコンのバッテリー寿命をさらに延ばすことも可能です。セキュリティは依然として重要課題であり、Cicada攻撃の変種、ED/LC(early detect/late commit)攻撃や今後出現しうる攻撃など、測距検証の妨害を狙った攻撃に
対して臨機応変な防御措置を講じています。CEVAのRivieraWaves UWBとCCC MACソフトウェアとの組み合わせは、MISRA(Motor Industry Software Reliability Association)やAUTOSARの指針など、車載機器市場の厳格な要件に適合できるよう設計されています。

詳細
https://www.ceva-dsp.com/product/rivierawaves-uwb-platform/
     
CEVA, Inc.
https://www.ceva-dsp.com/