Electronics Information Service

組込みシステム技術者向け
オンライン・マガジン

MENU

SOLUTION

CEVAの技術を生かしたAutotalksの最新V2XチップTEKTON3とSECTON3が大手自動車メーカーの量産に採用決定

2023.1.25  5:48 pm

CEVAの技術を生かしたAutotalksの最新V2XチップTEKTON3とSECTON3が大手自動車メーカーの量産に採用決定

CEVAは、V2X通信(車とモノの通信)ソリューションの世界的なリーダー企業であるAutotalksがCEVAの通信プロセッサー「CEVA-XC4500」とデジタル・シグナル・コントローラー「CEVA-BX1」のライセンス供与を受け、V2Xチップセットの第3世代に当たる「TEKTON3」と「SECTON3」に導入したと発表しました。すでにAutotalksの第2世代チップであるSECTONとCRATON2向けにCEVAのDSPが供給されており、今回の採用は、これに続く協業となります。
    
ABIリサーチの予測によれば、V2X登録車数は2030年には6100万台を突破する見込みで、2023年を基準とした年平均成長率(CAGR)は53%に達します。
TEKTON3とSECTON3は、V2Xの既存要件だけでなく、近いうちに採用される要件も含めて完全対応する設計となっており、CEVAのDSPは、両チップで5G NR-V2Xモデム動作をサポートしているため、安全な自律運転のための高度なV2X機能を実現します。TEKTON3とSECTON3は、ある大手自動車メーカーが2026年の発売を計画している乗用車の量産に採用されることが決まっています。
     
Autotalksの研究開発担当バイスプレジデント、Amos Freund氏は以下のようにコメントしています。
「CEVAとの協業を拡大することによって今後も当社のTEKTON3チップとSECTON3チップを通じてV2X向けに世界最高峰のハードウェアとソフトウェアを提供していけることを喜ばしく思います。最新の5G NR-V2X規格を含め、DSRC技術とC-V2X技術の同時サポートを実現するうえで、CEVAのDSPは極めて重要な役割を担っています。近い将来、CEVA の技術を使用した当社のチップが乗用車に搭載されて、車のドライバーを守るだけでなく、二輪車利用者や歩行者の保護にも貢献できるようになることが待ち遠しい思いです」
      
CEVAのモバイル・ブロードバンド事業部バイスプレジデント兼ゼネラル・マネージャー、Guy Keshetは以下のようにコメントしています。
「Autotalksは、V2Xチップセットの分野の先駆者として広く知られ、常に技術革新を追求しながら量販市場への普及を促進しています。緊密な協業を通じて、同社のV2Xチップに2世代にわたってクラス最高水準のDSPを提供することになり、光栄に思います。人命を守るAutotalksのV2Xソリューションの寄与により、今後、交通安全が推進されると期待しています」
     
Autotalksの概要
V2Xチップセット市場の先駆者として業界をリードするAutotalksは、路上での衝突防止や車載グレードのチップセットによるモビリティの向上を支援しています。同社製チップセットにより、高信頼で圧倒的な性能を追求した最先端のグローバルなV2X通信ソリューションを実現しています。
Autotalksの先進技術はこれから大規模展開が進むと見られ、特に見通しの悪い状況や悪天候、照明の少ない環境で、各種センサーから取得した情報を補完する役割を果たします。その結果、通常車両、自動運転車、二輪車、歩行者の動きが効果的に調整されるため、路上での総合的な交通安全性が大幅に向上します。
www.auto-talks.com
         
CEVA, Inc.
https://www.ceva-dsp.com/