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キーサイトとSamsungが6G技術の研究開発を推進する覚書を締結

2022.2.28  5:30 pm

人工知能(AI)を搭載したエアインタフェースの開発を加速

イノベーションを加速し、あらゆるものが安全につながる世界を実現する高度な設計と検証ソリューションを提供する、キーサイト・テクノロジーズ・インク(CEO:ロン・ネルセシアン、米国カリフォルニア州サンタローザ、NYSE:KEYS、日本法人:キーサイト・テクノロジー株式会社、以下「キーサイト」)は、次世代無線通信技術である6G技術の研究開発を推進するため、Samsung Research(以下「サムスン」)と覚書(MoU)を締結したことを発表しました。
     
キーサイトは、複数世代にわたる無線インフラストラクチャとモバイルデバイスのエンドツーエンドのソリューションを提供するパイオニアであるサムスンと協業し、同社の6Gビジョンである「ハイパーコネクテッドワールド」をサポートします。 6Gは、人工知能(AI)、センシング、デジタルツイン、タイム・センシティブ・ネットワーキング(TSN)、ホログラフィック通信などの技術に基づいて構築されると予想されています。 両社は、6G無線システムのテストおよび検証技術の開発で協力していきます。
      
キーサイトのネットワークインフラ事業のバイスプレジデントであるGiampaolo Tardioliは、次のように述べています。
「キーサイトは、5G NRを成熟した技術として確立するためにいくつもの重要な成果をもたらしてきた、サムスンとの協業を拡大できることを嬉しく思います。 6Gは、異種ネットワーク、通信、コンピューティングの融合を活用した無線接続ファブリックの基盤となることが期待されています。 サムスンとの6Gパートナーシップを確立することにより、キーサイトは差別化した6G製品の開発に不可欠なソフトウェア主導のテストソリューションを改良することができます。」
      
この協業により、大規模MIMO(マルチ入力マルチ出力)アンテナ技術を活用したAI対応エアインタフェースの開発が加速されることになります。 このようなエアインタフェースは、超低遅延とテラビットのデータ無線伝送を実現するエネルギー効率の高い超高密度ネットワークの展開をサポートします。
       
Samsung Researchのエグゼクティブ・バイス・プレジデントであるSunghyun Choi氏は、次のように述べています。
「キーサイトとの今回の覚書の締結は、通信技術における専門知識とソフトウェアやAIの能力を融合するというサムスンの6G戦略を大きく前進させます。 キーサイトと協業することで、当社は6Gを利用して人のつながり、健康、安全を向上させる未来によい影響をもたらすことができます。」
      
キーサイトは、6Gの実現に不可欠な基盤技術や主要な構成要素であるネットワーク、チャネル、ユーザー機器(UE)のエミュレーション、ミリ波およびサブテラヘルツ(THz)信号源と解析、高速イーサネットネットワークのエミュレーションとデータセンターの接続テストなどのソリューションを有しています。エンドツーエンドのコンフォーマンス、相互運用性、性能、セキュリティの検証を行うキーサイトのソフトウェアとハードウェアの統合型テストツールにより、サムスンは、将来の6Gユースケースに使用する設計のマージンを正確かつ総合的に確認することができます。
      
       
キーサイト・テクノロジー
www.keysight.co.jp