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ams OSRAMが3Dジェスチャー認識用VCSELポートフォリオを拡大

2021.10.19  3:06 pm

ユーザーと拡張現実(AR)/仮想現実(VR)グラス間の相互作用を新たなレベルへ

(本記事は、2021年10月14日にオーストリア・プレムシュテッテンで発表したプレスリリースの抄訳版です。)
光学ソリューションのグローバルリーダーであるams OSRAMの日本法人(現法人名:オスラム オプトセミコンダクターズ ジャパン株式会社、本社:東京都港区)は、4つの新しいVCSELモジュールを発表し3Dセンシングのポートフォリオを拡充します。
3Dセンシング技術を利用した応用分野は、ロボットが衝突を回避するための周囲の環境検知から、顔認識によるスマートフォンのロック解除まで増え続けていますが、3Dセンシング技術は拡張現実(AR)/仮想現実(VR)グラスにおいても重要な役割を果たしています。ams OSRAMのBidos P2433 Qをはじめとするコンポーネントを使用することで、さまざまなジェスチャーを確実にキャプチャし、ユーザーとAR/VRグラス間の相互作用を新たなレベルに引き上げることが可能になります。また、小型パッケージがお客様の設計自由度を高めます。
     
拡張現実(AR)や仮想現実(VR)、その他3D対応のアプリケーションでは、最高のユーザーエクスペリエンスと小型・軽量化の両立が求められています。3Dセンシング市場において、垂直共振器面発光レーザ(VCSEL)は、その優れたビーム品質、コスト効率、シンプルな設計により、大きな影響力があります。
      
ams OSRAMのプロダクトマネージャーであるSimon Gubserは次のように述べています。「Bidosファミリーの拡充により、所定の出力レベルと照射領域において、3Dアプリケーション向けの市場で最小のVCSELパッケージの1つを提供します。また、適したエミッタとフォトダイオードを1つのコンパクトなモジュールに集積化することで、お客様の設計に伴う労力を大幅に軽減しています」
     
Bidos P2433 Qは、2つの異なる照射領域と2つの出力レベルを含む4つの異なるバージョンで提供されます。VCSELをベースとしたモジュールのサイズは3.3mm x 2.4mmで、シーンを均一に照明する必要があるタイム・オブ・フライト(ToF)計測を用いた3Dセンシングアプリケーションに適しています。940nmの波長により、すべてのモジュールは人間の目にフリッカ(ちらつき)として認識される赤色光の影響を受けずにすみます。
     
6.5Wの高出力モジュール2つは、デュアルジャンクションVCSELを採用しており、最大45%の高効率を実現します。さらに、目の安全のための特別な保護機構として、フォトダイオードモニタリングシステムがモジュールに組み込まれています。光学系の損傷などにより、光の入射状態の変化をフォトダイオードが検知すると、VCSELへの電流供給を遮断可能です。
     
4つの新モジュールは、3Dジェスチャー認識以外にも、産業用ロボットの障害物回避やバーチャルフェンス、さらにはスマートドアロックやPOS端末の3D顔認証システムなどへの応用が可能です。
    
      
ams OSRAMグループ
https://ams-osram.com/