Electronics Information Service

組込みシステム技術者向け
オンライン・マガジン

MENU

SOLUTION

キーサイトのOpen RANテストソリューションがスモールセル向けのQualcomm®5G RANプラットフォームの検証をサポート

2020.10.29  2:39 pm

検証によりオープン化と機能分離された相互運用可能なRANアーキテクチャーの採用を加速

(カリフォルニア州サンタローザ、2020年10月6日発)
キーサイト・テクノロジーズ・インク(米国カリフォルニア州サンタローザ、日本法人:キーサイト・テクノロジー株式会社)は、Qualcomm Technologies, Inc. が、オープン無線アクセスネットワーク(Open RAN)インタフェースをもとにしたチップセットデザインの開発と検証をするために、米国ニュージャージーに構築する複数のテストベッドにキーサイトのOpen RANテストソリューションを選択したことを発表しました。
  
キーサイトとQualcomm Technologiesは2018年から協力して、Open RAN規格と仮想化無線アクセスネットワーク(vRAN)を使用した、オープン化と機能分離(ディスアグリゲーション)された相互運用可能なスモール・セル・アーキテクチャーの採用を加速してきました。ニュージャージーでのテスト環境により、Qualcomm Technologiesでは、無線周波数(RF)やプロトコル測定ドメイン全体のスモールセル向けQualcomm 5G RANプラットフォームの性能を検証することが可能になりました。
  
キーサイトのnetwork access groupのバイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーであるGiampaolo Tardioliは、次のように述べています。
「キーサイトはQualcomm Technologiesと協力して、柔軟なソフトウェア定義ネットワークアーキテクチャーの開発に関連する5Gの市場機会に、効率的に対応できることをうれしく思います。当社の統合型テストソリューションは、進化するOpenRAN規格をサポートし、消費者や垂直産業向けのさまざまなユースケースに対応します。」
  
O-RAN準拠の無線ユニット(O-RU)と分散ユニット(O-DU)間の相互運用性は、物理層からアプリケーション層までのプロトコルスタック全体で、携帯通信事業者による多様な5Gサービスの提供をサポートします。キーサイトでは、RANのエッジから5Gコア(5GC)まで独自のエンドツーエンド性能の可視化を実現する統合型ソリューションポートフォリオを提供しています。
  
Qualcomm Technologiesは、O-RAN Allianceで設定された仕様への準拠を検証するためにキーサイトのOpen RAN Studioを選択しました。さらに、Qualcomm 5G RANプラットフォームを使用して無線ユニット(RU)リファレンスデザインの3GPPRFコンプライアンスを検証するために、キーサイトの5Gマルチバンド・ベクトル・トランシーバーを選択しました。
  
Qualcomm Technologies, Inc. の製品管理シニアディレクターのPuneet Sethi氏は、次のように述べています。
「キーサイトとの協力関係により、成長するスモール・セル・エコシステムがOpen RAN規格を活用できるようになります。キーサイトの統合型5Gテストソリューションと、Qualcomm 5G RANプラットフォームを使用したスモールセルのリファレンスデザインを使って、新しいデザインの検証を迅速化するスモール・セル・ベンダーのサポートができることを嬉しく思っています。」
  
OpenRAN無線ユニットの主要開発者は、O-RAN AllianceやSmall Cell Forumなどの業界組織が開発した進化するテストケースへの早期アクセスの恩恵を受けています。 O-RAN Allianceの編集者として、キーサイトは業界コンソーシアムが2020年8月に初版のO-RANフロントホール適合テスト仕様を出版することを可能にし、それにより広い業界が承認済みのO-RANテストケースを使用してO-RAN仕様へのO-RUの準拠を確認できるようになりました。