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NexperiaがNewport Wafer Fabを新社名Nexperia Newportとして完全子会社化

2021.7.6  5:19 pm

Nexperia、Newport Wafer Fabを新社名Nexperia Newportとして完全子会社化

ウェールズの半導体工場はMOSFET、IGBT、アナログ、化合物半導体車載グレード製品に注力

必要不可欠な半導体のエキスパートであるNexperia(本社:オランダ、ナイメーヘン)は、世界的な生産能力拡大に向けたNexperiaの成長戦略と投資の一環として、英国ウェールズのNewport Wafer Fab(NWF)の買収手続きを完了したと発表しました。今回の買収により、Nexperiaはウェールズの半導体製造設備の所有権を100%取得します。Nexperia Newport はウェールズのエコシステムと技術の開発において今後も確固たる地位を維持するとともに、ニューポートおよびその他地域で現在の雇用を継続する方針です。
   
NexperiaはNewport Wafer Fabが提供するファウンドリ・サービスの顧客であり、2019年に第二位の株主となりました。ニューポート工場は、最近大幅な投資を行っている英国マンチェスターとドイツのハンブルクでのNexperiaの他の欧州製造拠点を補完します。
   
Nexperiaの最高執行責任者(COO)のAchim Kempeは、次のように述べています。
「私たちはニューポートがグローバルな製造拠点に加わったことを大変嬉しく思います。Nexperiaは野心的な成長戦略を持っており、ニューポート工場の追加により、世界的な半導体需要の増大に対応します。ニューポート工場には経験豊富な運営チームがおり、継続的なオペレーション確保のために重要な役割を果たしています。私たちはともに未来を築いていくことを楽しみにしています」。
   
ニューポート工場のオペレーション・ディレクターのPaul James氏は、次のように語っています。
「Nexperiaは極めて必要とされている投資を行っており、将来に向けた安定性を提供することから、今回の買収は、ニューポートのスタッフと地域のビジネス・コミュニティにとってよいニュースです。私たちはグローバルなNexperiaチームの一員になることを嬉しく思うとともに、現在の従業員の雇用の維持に注力します。さらに従業員の現地での採用が必要になる可能性もあります。また、地域のエコシステムに今後も貢献できることを嬉しく思います」。
   
退任するNewport会長のDrew Nelson氏は、次のように話しています。
「ニューポート工場の所有権の変更は、この施設の未来と地域にとって重要なステップとなります。私たちは200mmウェハ・ファブでのハイエンド・シリコン・デバイスの開発に関する専門知識を維持できることを嬉しく思うと同時に、私たちにとって新たな半導体技術を導入する機会が拓かれました」。
   
ニューポート半導体製造工場は1982年にINMOS工場として設立されました。現在の生産能力は月産200mmウェハ35,000枚超で、ウェハ薄化技術を使用するMOSFETやTrench IGBTからCMOS、アナログ、化合物半導体に至るまでの広範な半導体技術に対応しています。ニューポート工場はマンチェスターとハンブルクのウェハ・ファブで実施している8インチ製造ラインへの投資とともに、Nexperiaの戦略的な100億米ドル成長計画をサポートし、IGBT、アナログ、化合物半導体の製造ラインを拡充します。今回の買収は車載認証済み製品の供給能力とNexperiaの市場シェアの大幅な拡大につながります。
   
詳細については、https://www.nexperia.com/about をご覧ください。