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ケイデンスがデータセンター向けデジタルツイン技術のパイオニア企業Future Facilities社を買収

2022.7.12  5:04 pm

持続可能なデータセンターの設計と運用に向けたシミュレーション主導の物理ベース3Dデジタルツイン技術を提供

ケイデンス・デザイン・システムズ社(本社 米国カリフォルニア州サンノゼ市、以下ケイデンス)は、7月11日(米国時間)、データセンターの設計・運用に向けた物理ベースの3Dデジタルツイン技術を用いた電子機器の冷却解析およびエネルギー性能最適化ソリューションのリーディングプロバイダーであるFuture Facilities社を買収する契約を締結したことを発表しました。
      
Future Facilitiesの技術と専門知識は、ケイデンスの Intelligent System Design™ 戦略をサポートし、二酸化炭素排出量の削減を考慮したデータセンターの設計、運用、ライフサイクル管理に関して、十分な情報に基づいたビジネス決定を行うことを可能にします。
      
Future Facilitiesの製品ポートフォリオには、業界をリードするケイデンスのCelsius Thermal Solverを補強する電子機器の熱解析ソリューションや、数値流体力学(CFD)ベースの革新的な電子機器冷却シミュレーション技術などが含まれており、電力消費の多いデータセンターの性能と冷却効率を最適化します。Future Facilitiesの技術は、データセンターのエコシステムを仮想化し、3Dデジタルツインを生成します。これにより、運用者は、実装前および運用中にデータセンターのあらゆる変更の影響を予測、視覚化、定量化することが可能になり、施設の設計と運用の効率化によってビジネス目標を最適化することができます。
市場で実績のあるFuture Facilitiesの技術は、Hewlett Packard Enterprise、Digital Realty、Equinix、Kao Dataなど、ハイパースケール、エンタープライズデータセンター、マネージドサービス、コロケーションサービスを提供する主要プロバイダーに使用されています。
      
データセンターの設計と運用には、建設、サービス、IT、エレクトロニクスなど複雑なサプライチェーンが関わっており、高効率なドメイン固有のチップからPCB、さらにチラー(冷却水循環装置)の設計も含まれます。Future Facilitiesは、CFD技術を広範なデータセンターインフラ管理(DCIM)ツールや電力・冷却モジュールと統合することによって、サーバーの変更が物理的な容量、電力インフラ、冷却に与える影響をシミュレーションする環境を提供します。これにより、ホットスポットを発生前に予測することで、連続稼働時間や容量の利用率を向上させます。また、冗長な電力消費を排除することで、データセンターの電力使用効率(PUE: power usage effectiveness)を向上させることも可能です。
      
ケイデンス・コメント
・Tom Beckley (senior vice president and general manager of the Custom IC & PCB Group)
「世界のデータセンター市場はデジタル世界を牽引し、年間2000億ドルを超える投資が行われる巨大な市場です。Future Facilitiesの買収により、当社のFidelity CFDソリューションに、電子機器の冷却やエネルギー管理を含むデジタルツインソリューションが加わり、企業の生産能力の最大化、エネルギー効率の向上、コスト削減、重要インフラのリスク軽減を支援することが可能になります。」
     
Future Facilitiesが提供する 6Sigma Digital Twinシミュレーションおよび最適化のプラットフォームにより、お客様は気流、熱伝導、冷却、電力、容量を綿密に監視しながら、データセンターの性能をモデル化し、分析することが可能になります。CFDシミュレーションは、コストのプロファイルと容量を予測し、改善オプションをモデル化します。Future Facilitiesの経験豊富なチームと実績のある技術が加わることで、ケイデンスは、チップから、パッケージ、PCB、システムまでデータセンターの包括的な開発ソリューションを提供することが可能になり、効率向上、電力削減、ダウンタイムの最小化を実現します。
      
Future Facilities社コメント
・Hassan Moezzi (founder and CEO)
「高度なCFD技術の活用は、データセンターの熱効率解析において非常に大きなメリットをもたらします。私たちのデータセンターおよび電子機器に向けた技術ソリューションをケイデンスのIntelligent System Designに関する専門知識と組み合わせることで、チップ設計からデータセンターのあらゆる要素、さらにはデータセンターの設計と運用に不可欠な冷却装置に至るまで、性能、持続性、エネルギーの効率をさらに向上させることができるようになることを楽しみにしています。」
       
今回の取引条件については公表していません。この買収は、慣習的な締結条件に従って進められ、当年度の売上および収益に大きな影響を与えない見込みです。
     
Future Facilities社について
Future Facilitiesは、チップからデータセンターまで、システム設計と運用の成功は、変化の影響を予測することにあると考えるシミュレーション・ソフトウェア会社です。当社の独自技術は、バーチャルプロトタイピングおよびエンジニアリングシミュレーションを活用して性能を評価し、企業が信頼性の高い、拡張性のある効率的な製品を提供することを可能にします。当社のソフトウェアは、設計コンサルタント、コロケーションプロバイダー、電子機器メーカー、投資銀行、ソーシャルメディア、自動車関連企業、航空宇宙関連企業、石油・ガス関連企業、政府系機関など、幅広い業界のお客様にご利用いただいています。
www.futurefacilities.com
    
ケイデンス
cadence.com