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ザイトロニックのElectroglaZ™ がトランスペアレントな電力を供給する技術でポートフォリオをさらに拡大

2021.3.8  5:14 pm

ザイトロニックのElectroglaZ™ がトランスペアレントな電力を供給する技術でポートフォリオをさらに拡大

英ザイトロニック・ディスプレイ(Zytronic Displays Ltd., 本社: 英ニューカッスル)は、電力をガラス越しに供給する革新的な技術の導入を発表しました。ElectroglaZ™と名付けられた特許出願中のこの技術は、ワイヤーを使用せずに電力を供給する事によって、様々な低電力デバイスやアプリケーションに新しい可能性を提供します。
   
ザイトロニックの営業推進部ディレクターのイアン・クロスビーは、次のように述べています。「ElectroglaZは完全に透明で、ガラスパネル内に埋め込まれた低電力の電子デバイスであれば、ほぼいかなる種類でも電力を供給できます。将来的には、博物館、美術館、高級ブランド店などのLED照明付き展示ケースやスチールラック棚などへの応用が考えられます」
   
ElectroglaZ はUSBソケット、誘導充電パッド、モーター、ファン、セキュリティーカメラやセンサ、HVAC(暖房/換気/空調)システムの空調管理ユニット、小型ディスプレイなどに低電力供給(50V / 3A未満)が可能です。実際の設計では、ElectroglaZ をザイトロニックの特許製品であるマルチタッチ 投影型 静電容量 技術(MPCT™)と組み合わせて、マルチユーザーによるタッチインタラクティビティや物体認識機能を、スマートテーブルや他のデザインを優先する家具などに適用できます。さらに、タッチ機能に第3の次元として、ガラスの表面から最大30mm離れていてもユーザーインタラクションを感知できる、ザイトロニックのカバー非接触センシング技術ZyBrid® を追加することもできます。
   
ザイトロニックのElectroglaZテクノロジーは、導電性に優れ、しかも完全に透明なガラスパネルを2枚またはそれ以上をカスタムメイドで張り合わせる事が可能です。この構造により、表面が絶縁され貼り付けられたガラスの内側の導電性コーティング全体に、電力を供給する事が可能です。そして電力投入には、小さな開口部(通常は30〜100mm)が、ガラスに加工されており、そこにお客様の接続や電気デバイスの接続または組み立てや接続により、正負にチャージされた内側のコーティングに接続する事が可能です。ガラスの周囲には1mm幅の印刷された誘電性バスバーがあり、外部からの電力を貼り付けられたガラスに供給されます。
   
デザインの選択肢はほぼ無限です。ザイトロニックはElectroglaZのパネルを最大1m ×1.8mまでのサイズでの提供からスタートします。ガラスに穴あけ加工する取付穴の最大数は、パネルと取付穴自体のサイズにより決定しますが、デザインの目安としては、穴と穴の間、そしてガラスの縁から穴まで、少なくとも開口部直径の2倍に値する間隔を確保する必要があります。
   
ザイトロニックのテクニカルディレクター、アンドリュー・モリソン博士は、次のように述べています。
「お客様一人一人とじっくり向き合い、それぞれのプロジェクトに関するご要望や製品デザインに対して、バスバー接続や電力供給開口部などに関するご案内・ご提案をいたします。そして設計エンジニアが、通常必要な安全テストや認証確認などを行い、最終的なシステム組立を行います」
    
ザイトロニックは製造を一貫して自社で行っており、ElectroglaZ も、サンプル・試作品などを数日から数週間以内で組み立てることが可能です。顧客の製品開発期間の短縮をサポートします。

ザイトロニックのElectroglaZ™ がトランスペアレントな電力を供給する技術でポートフォリオをさらに拡大

   
ElectroglaZ の応用例を紹介するデモビデオとさらに詳しい情報は、こちらをご覧ください。
https://www.zytronic.co.uk/technology/electroglaz/