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MicrochipがAEC-Q100認定済みおよび防衛グレードPolarFire® FPGAの受注を開始

2021.3.4  2:34 pm

車載および防衛グレードのプログラマブル ロジック ソリューションを必要とする車載、防衛、航空宇宙、産業分野の設計向けに、本日PolarFire® FPGA(フィールド プログラマブル ゲートアレイ)の大口発注が可能となりました。
Microchip Technology Inc.(東京都港区浜松町)は本日、AEC-Q100(Automotive Electronics Council Q100)仕様グレードT2 (TJ = -40~125 ℃)と軍用温度グレード(TJ = -40~125 ℃)の認定を取得したPolarFire FPGAの出荷を開始しました。
   
これらの製品は幅広い高信頼性市場向け低消費電力FPGAのサプライヤとしてMicrochip社のリーダーシップをさらに強固にするものです。過酷環境に実装する車載、産業、軍用アプリケーションは発熱とサイズの制約が厳しく、暗号セキュリティだけでなく低消費電力化と小型化が必要です。PolarFire FPGAはセキュアな通信、暗号化ビットストリーム、暗号で保護されたサプライチェーンを可能にするセキュリティ機能を備えているため、これらの市場が求める耐タンパ ソリューションです。
   
SRAMベースのFPGAとは異なり、Microchip社のPolarFire FPGAはファンなしで、場合によってはヒートシンクなしでも動作できるため、システムの熱設計が簡単になり、小型で軽量な設計が可能です。これは車載アプリケーションで、特にブラインド スポットモニタ、車線変更警告システム、バックカメラ等で重要です。また、最新のセキュリティと軍用温度グレードにより、先進の戦略兵器システム等、高温環境下でも高い演算性能を確実に提供できます。
   
「システムの排熱には費用がかかります」とMicrochip社FPGA部門副社長のBruce Weyerは述べています。「排熱量が小さいほど総システムコストを下げる事ができます。場合によっては、MTBFを短くする原因であるファンを完全になくす事も可能です。PolarFire FPGAを使う事で、低消費電力、高信頼性、クラス最高レベルのセキュリティを備えた車載および航空宇宙向けミッドレンジFPGAソリューションを低システムコストで開発できます。」
   
AEC-Q100について
AEC-Q100は車載向けICに対する、故障メカニズムに基づいたストレステストの認証です。この仕様はAECが認定要件および手順を策定しました。AEC-Q100認定済みデバイスとは、そのデバイスが規定のストレステストに合格し、一定水準の品質と信頼性を保証している事を意味します。
   
PolarFire FPGAについて
PolarFire FPGAは競合製品よりも最大50%低消費電力で、100k~500k LE(ロジック エレメント)と12.7Gトランシーバを備えています。
   
Microchip社製FPGAおよびSoCを使った設計用の開発ツールであるLibero® SoC設計スイートは、AEC-Q100および軍用温度グレードのFPGAに対応済みです。
https://www.microchip.com/en-us/products/fpgas-and-plds/fpgas/polarfire-fpgas
   
在庫/供給状況
PolarFire車載および軍用グレードFPGAは本日より受注を開始いたします。これらの製品は開発ボード、Microchip社Libero®ソフトウェア ツールスイート、VectorBlox TMアクセラレータ ソフトウェア開発キットおよびIP、さらにMicrochip社のエッジ コンピューティング ソリューション向けのHLS(高位合成)ツールでサポートされます。詳細は以下をご覧ください。
https://www.microchip.com/polarfire