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サイバートラスト、製造業向けIoT用Linuxと製品の長期利用支援サービス「EM+PLS」を2019年秋より提供

2019.7.9  1:42 pm

IoT用Linux、トラストサービスとコンプライアンスツールにより、製造から廃棄まで製品の長期間・継続的な提供を支援

サイバートラスト株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:眞柄 泰利 以下、サイバートラスト)は、IoT機器の長期使用を実現する新サービス「EM+PLS(イーエムプラス)」を2019年秋より提供することを発表します。同時に、本サービスを構成する主な要素の一つである組込み向けLinux OS「EMLinux(イーエムリナックス)」の試用版を提供開始します。「EMLinux」は産業グレードの長期利用を実現する組込み向けLinux OSです。

IoT機器の普及とともにソフトウェアの脆弱性を狙ったサイバーセキュリティのリスクが高まり、昨今、米国や日本政府をはじめとする各国政府において、ソフトウェアの更新機能などIoT機器のセキュリティ機能実装を法制化する流れにあります。

2019年6月に開催されたG20では、信頼性のある自由なデータ流通(DFFT:Data Free Flow with Trust)という概念について多くの参加国から賛同を得られ、今後データの発生源が本物であることを確保するという課題がさらに重要になっていくと予想されます。また、G20に先立って開催されたB20においてはサプライチェーンにおけるICTリスクが指摘されており、国際的にサプライチェーン全体を通してソフトウェア/ハードウェアともにコンポーネントの信頼性を担保する仕組みが重要になってきています。

一方で、製造業界においては、2015年頃からの急速なIT化にともない、開発の複雑化や肥大化が進み製品リリースの短期化・効率化が求められています。さらに、一般的には10年以上の製品利用期間にわたって、製品リリース後も継続した保守・運用と昨今の法律に遵守していく必要があります。

このような状況から、サイバートラストはこれらの課題を解決するサービスとして、IoT用Linuxと製品の長期ライフサイクルを支援するサービス「EM+PLS」を提供します。

「EM+PLS」は、以下の3つの要素を長期にわたって提供し、IoT製品の長期間・継続的な提供を支援するサービスです。

  • 長期的にファームウェアアップデートができソフトウェアの脆弱性対応が可能な組込みLinuxとその仕組み
  • 国際機関認定の認証局が運営するIoT認証基盤で信頼の起点を担保し、IoT機器が本物であることを担保するトラストサービス
  • IoT関連の法改正や変化するコンプライアンスに対応し、製造から廃棄までのサプライチェーンをトラストチェーンに変えるツール群

「EM+PLS」により、IoT機器の「設計・開発」から「生産・保守・保全」、「廃棄・再利用」の段階に至るまで、ライフサイクルを通したデバイスの信頼性の担保と継続的開発が可能なIoT開発環境を実現し、製品の長期ライフサイクルを支援します。

サイバートラストは、「EM+PLS」の提供に先立ち、産業グレードの長期保守を実現する組込み向けLinux OS「EMLinux」の試用版を提供開始します。「EMLinux」試用版は、以下のWebページからお申込みいただけます。
https://www.cybertrust.co.jp/iot/empls.html#service

EM+PLSはコア機能を試用できるEMLinux試用版を同日より提供開始し、パートナーや企業ユーザーに対して使用感などのフィールドテストを経て、2019年秋のサービス提供開始を目指します。
提供開始後も機能拡張を含め段階的にアップグレードを実施しつつ、対応するSoCや各パートナーとの連携を強化してまいります。

EM+PLSについて
「EM+PLS(イーエムプラス)」とは、IoT用Linuxと製品の長期ライフサイクルを支援するサービスです。2019年秋より提供開始を予定しています。「EMbedded + Product Lifecycle Service」の頭文字から命名しています。
https://www.cybertrust.co.jp/iot/empls.html

■サイバートラスト株式会社
 https://www.cybertrust.co.jp/