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STマイクロエレクトロニクス、産業機器の小型化、省電力化、部材コスト低減に貢献する広帯域3軸振動センサを発表

2026.5.15  6:54 pm

STマイクロエレクトロニクス、産業機器の小型化、省電力化、部材コスト低減に貢献する広帯域3軸振動センサを発表

動作温度範囲を-40℃ ~ 125℃に広げ、過酷な環境下での振動モニタが可能に

-2026.5.15発表-
STマイクロエレクトロニクスは、単一のデジタル製品で3軸センシングを実現する広帯域3軸振動センサ「IIS3DWBG1」を発表しました。同製品は、産業用の状態モニタリング・アプリケーションにおいて、設計の簡略化と部材コストの低減に貢献します。
      
IIS3DWBG1は、センサの配置や取り付け場所が測定精度に影響する産業用状態モニタリング・システムに適しています。小型ながら動作温度範囲が-40℃ ~ 125℃と広いため、設置が困難な場所であっても、外付けの小型センサを最適な診断位置に柔軟に配置できます。また小型であることで、スマート・モータやスマート・ギアボックス内部への組み込みも容易になります。さらに、低消費電力により、バッテリ駆動機器の長時間動作を実現します。
3軸センサとして広い帯域幅と高い分解能を備えており、欠陥や摩耗に関連する故障パターンに加え、緩みや位置ズレといった機器を設置する際の問題も容易に検知できるため、設置や保守、修理に役立ちます。
      
IIS3DWBG1は、モータや機器の一般的なモニタリングをはじめ、コイルやトランス、スナバ・コンデンサ、バスバー、コネクタにおける電気機械的な振動や、トラクション・インバータなどのパワー・エレクトロニクス・モジュールで発生する振動も検出できます。これにより自動車メーカーは、遠隔診断の対象をパワー・モジュールや電気自動車のトラクション・インバータにまで拡大し、予知保全を通じて顧客サポートをさらに強化することが可能です。
最高125℃の動作温度範囲を備えているため、IIS3DWBG1はハイブリッドカーのモータ内のような、非常に過酷な環境にある回路や機構のモニタリングにも採用されています。
       
IIS3DWBG1は、動作温度範囲全体で感度が極めて安定しているという特徴があるため、最終アプリケーションでの補正を必要としません。DC ~ 6kHz超(-3dBポイント)の範囲でのフラットな周波数特性と、3軸モードで75µg/√Hzという低いノイズ密度により、ごく微小な振動を検出できるため、問題をより早期に発見して機器の故障を防ぐことができます。また機械的衝撃に対する高い耐性を備えるとともに、選択可能な遮断周波数を持つローパス・フィルタやハイパス・フィルタ、組み込みFIFO、割込み、温度センサ、および自己テスト機能などのデジタル機能も搭載しています。
        
IIS3DWBG1は、現在量産中です。小型LGA-14Lパッケージ(2.5 x 3mm)で提供されるため、基板の実装面積が小さく、回路レイアウトおよび最終製品設計を簡略化できます。単価は、1000個購入時に約12.00ドルです。

広帯域3軸振動センサ詳細

STマイクロエレクトロニクス
http://www.st.com