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フィリップス・メディサイズが各地の拠点および能力を拡充しドラッグデリバリー、診断、MedTech分野でのさらなる革新を進める

2021.10.20  2:50 pm

新設・拡張された工場とR&Dセンター (ポーランド、中国、米国) では、大手医療機器メーカー向け製品の製造態勢が整う

投薬、診断、およびMedTech関連装置の設計と製造で業界をリードする、モレックスのグループ会社であるフィリップス・メディサイズ(本社: 米国ワイオミング州ハドソン)は、工場拡張および自社における製品の設計、開発、生産能力の拡充を発表いたしました。今後は、画期的製品やソリューション提供体制のさらなる合理化を進めてまいります。
今回の拡張により同社の世界拠点は36拠点となります。設計から生産までエンドツーエンドで自社対応が可能となり、お客様仕様に対応した先端製品のよりスムーズな開発と、納期の短縮にもつなげてまいります。

フィリップス・メディサイズが各地の拠点および能力を拡充しドラッグデリバリー、診断、MedTech分野でのさらなる革新を進める

モレックスのメディカル&ファーマシューティカルソリューションズ プレジデントのポール・チャフィン (Paul Chaffin) は、次のように語っています。
「大手グローバル企業から好まれるパートナーとして、フィリップス・メディサイズでは新たな人材やテクノロジーへの投資を続け、生産能力を高めて、同社バリューチェーン全体での能力の増強を進めます。この度新たな拠点を設けリソースも強化したことで、設計から製造段階で生じる複雑な問題への対応能力も向上し、地理的な近さを求めるお客様からのご要望に応え、サプライチェーン・マネジメントやGo-to-Market戦略を強化していけると考えています」
      
世界各地に拠点を置き、サポート体制を拡充
ヨーロッパ全域のお客様からの生産需要の高まりに対応すべく、フィリップス・メディサイズはポーランドのカトヴィツェに最先端の医療機器生産工場を建設中です。2022年の操業開始を予定している当工場は、アジア、ヨーロッパ、インド、メキシコ、および北米向けの生産を補う生産拠点および、イノベーションセンターとしての機能を有しています。
フィリップス・メディサイズではこのほか、中国蘇州市の工場での生産能力を引き上げ、世界各地および当該地域の医薬品およびMedTech分野の顧客向けに製品を供給していきます。さらに、米国内では、過去最大規模にまで膨らんだ診断装置の需要に対応すべく、アーカンソー州リトルロックのモレックス工場で、フィリップス・メディサイズ製品の生産設備への転換を進めています。
    
以上の工場拡張の完了により、拠点国内および周辺地域への製品供給やR&D機能を合わせたフィリップス・メディサイズの全拠点の床面積は、合計で約280,000平方メートルになります。また、クリーンルーム面積はClass 7およびClass 8のクリーンルーム合わせて55,000平方メートルほどを擁し、既存の装置生産工場を規模で補うと同時に世界標準の品質基準と規則を満たした設備となっています。
2020年、フィリップス・メディサイズの新工場が米ウィスコンシン州セント・クロウ・メドウズに完成しました。床面積2万6千平方メートルの当工場では、医療用診断装置顧客向けに、医療機器基準の成形部品の組み立ておよびパッケージング業務を行っています。同工場には約6,000平方メートルの ISO 14644-1準拠のClass 8クリーンルームも備えています。
     
エンドツーエンドで能力を増強
ワンストップで完結する医療機器メーカーとして、フィリップス・メディサイズは、製造性考慮設計と卓越した組み立て能力の強化を特に重視しています。定評ある最先端の革新的技術、ヒューマンファクターエンジニアリング、そして品質を作り込んだ各種医療機器規格を満たす製品を、市販までの戦略上のリスクを低減しながら低コストで提供します。この度の、複雑形状の成形品、医薬品、および試薬ハンドリング機器の製造、ならびに完成品の梱包および滅菌処理能力の拡充は、企業におけるグローバルなサプライチェーンの統一やGo-to-Market戦略にも貢献します。
     
フィリップス・メディサイズでは自社が擁する樹脂、金属、エレクトロニクス、および接続に関する知見を、注射針を使用する注射器とウェアラブルな注射デバイスといったコンビネーションデバイスなどの様々なソリューションのスムーズな開発に役立てています。全拠点に新製品を担当する専任のNew Product Introduction (NPI) チームを配置し、確固たる厳格な品質管理の元で業務を進めています。フィリップス・メディサイズでは規模拡張の継続に伴って、今後数年以内に全世界の従業員数を少なくとも1,000名増員することを目指し、人材獲得における戦略的投資も進めています。
     
業界を代表する各企業との協働に注力
フィリップス・メディサイズでは他社との協働体制を特に充実させ、最先端の投薬、診断、MedTechデバイスの提供につなげてきました。本日、Credence MedSystemsも、Credence Companion®(針自動格納式の注射器) および用事溶解型2室シリンジの増産に関して、フィリップス・メディサイズのレタケニー (アイルランド) 工場およびポーランドの新規工場にて開始するフィリップス・メディサイズとの戦略的イニシアチブについて発表しています。
     
Credence MedSystemsのCOOであるJeff Tillack氏は、次のように述べています。
「ポーランドの新設工場の自動化ラインも含めフィリップス・メディサイズの世界トップクラスの生産設備が使えることになり、今回の量産の開始には大いに期待しています。弊社近くに増産に適した生産工場を確保できたことで、革新的ソリューションをより早く、他拠点や欧州市場の各企業、さらに医薬品業界のお客様やエンドユーザーの皆様に届けることが可能になります」
     
2021年9月には、独自の磁気流体力学 (MHD) 技術を使用した針を使わない持続的な血糖監視システム、Talismanの、早期の量産開始を目指すGlucoModicumとの設計開発プログラムも開始しました。同じく先月、様々な眼病に対する新たな遺伝子治療に用いる眼用装置部品の設計、開発および量産に関して、パリに拠点を置くEyevensysも フィリップス・メディサイズとの協働を発表しています。
     
モレックスグループ企業のフィリップス・メディサイズが、数十年にわたり積み重ねてきた数々の革新的技術は、大手ヘルスケアおよびライフサイエンス関連企業における画期的なソリューション開発に貢献し、人々の健康増進と充実した生活の実現に役立っています。同社はFDA認証品として初めて製品化されたコネクテッドヘルスシステムを活用した薬剤投与デバイスをはじめ、平均して毎年50の新たな製品を提供しています。モレックスは、最先端のエレクトロニクス、相互接続、およびセンサーテクノロジーの分野における数十年にわたる経験を活かし、医薬業界向けソリューションの変革をお手伝いします。
     
     
モレックス
www.japanese.molex.com