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モレックスがインダストリアルオートメーションソリューション (IAS4.0) の拡充と新たなフレキシブル・オートメーション・モジュール (FAMs) でインダストリー4.0の実現に向けた歩みを加速

2021.8.2  1:32 pm

モジュール型のFAMは、ソフトウェアで定義された機能とコネクテッドIIoTアプリケーションを備えた、迅速かつフレキシブルなコネクテッドなマニュファクチャリングを実現

エレクトロニクスで世界をリードしコネクティビティの分野で革新を続けるMolex は、インダストリー4.0およびデジタルマニュファクチャリングのイニシアチブにおいて大きな進歩を推進する、継続的な開発を発表しました。これらの進歩とフレキシブル・オートメーション・モジュール(FAMs)の導入により、モレックスのインダストリアルオートメーション・ソリューション(IAS4.0)がさらに拡張され、サプライチェーンの関係者は、接続された安全で拡張性のある効率的なオペレーションに対する高まる要求を満たすソフトウェア定義のマシン、ロボット、生産ラインを構築できるようになります。
   
モレックスで、インダストリアルソリューション部門VP兼GMを務めるジョン・ニューカーク (John Newkirk) は、次のように述べています。
「従来の製造システムは、急速に変化する市場の需要と消費者の期待に効果的に対応するために必要な柔軟性、接続性、情報の分散という点が不足しています。インダストリアルオートメーションにおける当社の伝統と、モレックスと工場自動化エコシステムとの長年の関係とが相まって、効率を大幅に向上すると同時に複雑さを緩和しコストを削減、市場投入までの時間を短縮するオープンなモジュラー型のIAS4.0およびFAMソリューションの開発の力になっています」
    
2021年にモレックスが外部調査会社に委託して実施した 「Industry 4.0の現状」に関する調査によると、回答者の半数以上が2年以内にIndustry 4.0の目標に到達できるだろうと回答しています。ただし、ロボット、機械/生産ライン、デバイスや制御システムの製造に関わるほぼすべての回答者が、技術的には大きな課題に直面していると回答しています。この課題の原因として、ITとOTのネットワークインフラの分離、通信プロトコルの制限、リモートアクセスの制限、製造業のニーズに合っていないクラウドインフラとデータソリューション、セキュリティ機能の不足といった障壁が挙げられました。
   

FAM機能が卓越した柔軟性を実現
IAS4.0の中心となるビルディングブロックであるFAMは、設定やカスタマイズ性に優れた接続機能と分散制御、ならびにインダストリアルIIoT関連アプリケーションを提供し、フレキシブルでモジュール型の接続機能を搭載しており、生産装置の開発スピードを加速します。FAMに実装された証明書発行済みのカスタム機能には分散制御機能も含まれ、安全機能とセキュリティ機能、多方向通信、プロビジョニング、デバイス管理の各機能を内蔵しているほか、リモートによる構成設定およびプログラミングサービスも備えています。
    
重要な製造データを、センサーまたは複雑なデバイスからスムーズに収集して共有できることに加え、デバイス間やマシンツーマシン (M2M) 間、エッジデバイスやクラウドとの間でも共有が可能です。このデータを人工知能 (AI) と分析ソリューションに落とし込み活用することで、オペレーションに関する実用性ある情報を迅速に得ることができます。さらに、リアルタイムで補足したデータを潜在する問題の特定に役立てることで、予知保全の強化とダウンタイムの短縮を実現すると同時に、重要なビジネスシステムやサービスとのシームレスな統合も可能になり、これがさらには実効性ある意思決定にもつながります。
    
手作業を排除しハードウェアへの依存度を下げることにより、総所有コストの低減、マージン改善、そしてデジタルマニュファクチャリング分野の新たな需要を満たせるアジリティの向上も可能になります。認証済みでカスタマイズされたアプリケーション、ライブラリで、個々の機械の制御要件の開発加速を助け、装置メーカーにおける設計サイクルの短縮に貢献します。
    
自動化の拡大が成果の向上につながる
モレックスのIAS4.0およびFAMは、自動車生産ライン、食品 & 飲料、およびマテリアルハンドリングの各業界におけるインダストリアルオートメーションのサプライチェーンの変革に適した理想的なソリューションです。メーカーはハードウェアへの依存という不自由から解放され、カスタム製品の生産に対応して生産ラインを再構成することができるようになります。例えば、自動車生産ラインにおいては様々な車種を同一の生産ラインで製造することが可能になります。また、異なる機能やトリムレベルへの切り替えを自動化することで、材料や部品の入手状況が変化しても、サプライチェーンの回復力を高めることができます。
    
複雑な機械装置や生産ラインのメーカーにおいては、ソフトウェア駆動形のFAM分散制御や機能安全の内蔵といったモレックスのIAS4.0ソリューションによって、全体のキャビネット要件を緩和することができます。インダストリアルオートメーションに関連するステイクホルダーは、このようにより柔軟なアーキテクチャに移行することで、生産ラインの革新と業務効率を向上しながらデジタルマニュファクチャリング戦略を前進させることができます。
    
モレックスは今後、先端のインダストリアルオートメーションソリューション関連アプリケーションとして、配線の簡素化と再利用性および携帯性の向上を同時に実現する堅牢なIP67適合デバイスのほか、協働ロボットに求められるモーションセーフティのための最新のセンサー、デバイスやマシン、システムを自動またはオンデマンドで更新するノータッチプロビジョニングおよびアセットマネジメントサービスを展開してまいります。

モレックスがインダストリアルオートメーションソリューション (IAS4.0) の拡充と新たなフレキシブル・オートメーション・モジュール (FAMs) でインダストリー4.0の実現に向けた歩みを加速