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インフィニオン、イノベーションを推進させるリンツの開発拠点を拡張

2019.4.24  8:38 pm

新たに400人の従業員が勤務できる職場環境を2020年の夏までに確保、中期的には220の雇用を創出

2019年4月5日、リンツ(オーストリア)/ミュンヘン(ドイツ)
インフィニオン テクノロジーズ(FSE:IFX/OTCQX:IFNNY)は、高周波コンポーネントに関する研究開発への取り組みを強化するため、Infineon Austriaの関連会社であり、リンツの開発拠点であるDICE(Danube Integrated Circuit Engineering)を拡張すると発表しました。
新しい施設を着工したことで、あらたに400人の従業員が勤務できる職場環境を2020年の夏までに確保し、中期的には220の新しい雇用を創出する予定です。現在、開発拠点では180人の従業員が勤務しており、主に運転支援システム用の77GHz帯ミリ波レーダーチップを開発しています。その他、主要事業分野の一つとして、モバイル通信およびナビゲーション用のコンポーネントにも注力しています。

研究の強み:モビリティとコミュニケーション

リンツの開発拠点では、未来の重要な市場を見据えたソリューションを開発しています。インフィニオンのオートモーティブ事業部プレジデントであるピーター シーファー(Peter Schiefer)は、次のように述べています。「インフィニオンは、モビリティとコミュニケーションの未来を形成しています。あらゆる自動車やスマートフォンに関連するイノベーションの大部分は、マイクロエレクトロニクスが担っており、先進運転支援システム、スマートフォン、タブレット、ナビゲーション機器などの開発を推進させることが、インフィニオンをさらに成長させる大きな原動力となっています。これらの半導体ソリューションは、弊社の開発拠点の中でも主にリンツで開発されています」

Infineon Technologies AustriaのCEOであるザビーネ ヘーリシュカ(Dr. Sabine Herlitschka)は、次のように述べています。「リンツの開発拠点は、研究を中心にオーストリアの工業界をリードする一社として、未来を見据えた高周波テクノロジーに関連する現地の専門技能拡大とグローバルな研究課題に、継続的に取り組んでいます。地元の教育機関や研究者たちは、卓越したイノベーションを可能にするための強力な知識環境をもたらしてくれています」

1億個のレーダーチップを販売

リンツに開発拠点を構えるインフィニオンは、運転支援システム用のレーダーにおけるパイオニアです。ハイテク企業として、2009年には世界で初めてシリコンゲルマニウム技術を採用した77GHz帯ミリ波レーダーチップを市場投入しました。これらのレーダーセンサーは、車間距離警報システムや緊急自動ブレーキシステムに使用され、より安全な運転を可能にしています。インフィニオンは、これまでに1億個以上の77GHz帯レーダーチップを販売しており、この分野におけるテクノロジーおよびグローバルマーケットリーダーとして、この安全技術のさらなる開発に取り組んでいます。レーダーセンサーは、未来の新しい自動車すべてにおいて標準装備の一部となり、特に、自動運転車には不可欠なコンポーネントとして期待されています。

・インフィニオン テクノロジーズ ジャパン株式会社
 http://www.infineon.com/jp