昭和解体 ~国鉄分割・民営化30年目の真実~

牧久、講談社

 国鉄の分割民営化の過程を経営と組合、政治などの切り口から追ったノンフィクション。500ページを超える大著で読み応え十分である。マル生運動、順法闘争、スト権ストなど混乱をきわめる国鉄の惨状、国労・動労・鉄労などの労働組合間の対立と職場規律の崩壊といった話題が次から次へと登場し、グイグイ引き込まれる。とりわけ乗客の暴動まで引き起こした順法闘争や8日間にわたって国鉄が全面ストップしたスト権ストなど、あの時代を振り返りたい向きにピッタリの書である。

 

 登場人物は多彩だ。民営化を推進した3人組、井手正敬(元 JR 西日本社長・会長)、葛西敬之(元 JR 東海社長・会長)、松田昌士(元 JR東日本社長・会長)のほか、中曽根康弘、橋本龍太郎、三塚博、富塚三夫などの動きを元日経新聞記者の筆者はいきいきと描いている。

書籍情報

昭和解体 ~国鉄分割・民営化30年目の真実~

牧久、講談社、p.522、¥2700

 

横田 英史 (yokota@nikkeibp.co.jp)

1956年大阪生まれ。1980年京都大学工学部電気工学科卒。1982年京都大学工学研究科修了。
川崎重工業技術開発本部でのエンジニア経験を経て、1986年日経マグロウヒル(現日経BP社)に入社。
日経エレクトロニクス記者、同副編集長、BizIT(現IT Pro)編集長を経て、2001年11月日経コンピュータ編集長に就任。
2003年3月発行人を兼務。2004年11月、日経バイト発行人兼編集長。その後、日経BP社執行役員を経て、 2013年1月、日経BPコンサルティング取締役に就任。現在に至る。
記者時代の専門分野は、コンピュータ・アーキテクチャ、コンピュータ・ハードウエア、OS、ハードディスク装置、組み込み制御、知的財産権、環境 問題など。
*本書評の内容は横田個人の意見であり、所属する企業の見解とは関係がありません。

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