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KudanとVecow、自律移動ロボット(AMR)の共同試作機を一部公開

2021.3.8  7:52 pm

KudanとVecow、自律移動ロボット(AMR)の共同試作機を一部公開

Kudan株式会社(東京都渋谷区)は、本日、組み込みシステム、画像処理、インテリジェント・オートメーションの分野で業界をリードしているVecow Co., Ltd.(本社:台湾新北市、以下Vecow)との自律移動ロボット(AMR)のプロトタイプである『VBoT』に関するコラボレーションの一部をご紹介いたします。
   
『VBoT』は、Vecowの人工知能(AI)及びロボット制御機能を兼ね備えた統合ソリューションである「VHub ROSソリューション」とKudan Visual SLAMソフトウェア (KdVisual)を組み合わせ、Vecowのハードウェアをベースに開発いたしました。
   
『VBoT』は、以下のハードウェアとソフトウェアより構成されています。
1)Vecowのプロセッシングユニット『ABP-3000』(Intel社のCore i7 プロセッサ搭載)
2)Vecowのカメラユニット『DVC-1000』(Intel社のRealSense『D435i』搭載)
3)2D Lidarセンサ
4)VHub ROS Development Kit
5)Kudan Visual SLAMソフトウェア(KdVisual)
   
KdVisualの実装により、ロボットの自己位置推定の精度とパフォーマンスが大幅に向上するとともに、さまざまな環境下においても優れたロバスト性が期待できます。2D Lidarを主要センサとするAMR分野においては、主に、2D Lidarの視野の狭さが原因となって自己位置を見失うことがよく見られる課題の一つであり、工場または倉庫内でのオペレーション中における位置の再認識や任意の位置からのオペレーション再開は難しく、特定の初期位置からしか開始できないといった制約が生じます。それにより、効率性が著しく低下し、製品の信頼性や適合性に関する懸念につながりかねません。
KdVisualソフトウェアは、『VBoT』のデモ動画でも確認できるように、オペレーション中の位置の再認識(リローカライぜーション)の課題を解決し、信頼性を確保した動作が可能です。
   
また、KdVisual ROSは、Vecowの『VHub ROS Development Kit』とともに、ROSのナビゲーションスタックと簡単に統合できるようになり、AMRプラットフォーム向けに迅速な統合と開発を実現できます。今回の取り組みにおいても、KdVisualの統合には1週間も要しておらず、パートナー企業や顧客に向けて、使いやすさはもとより、『VHub ROS Development Kit』とKdVisualによる強力なコンビネーションの結果を示せたといえます。
   
『VBoT』のデモ動画:https://youtu.be/yGte5VA92Tw