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STマイクロエレクトロニクスとGlobalFoundriesがフランスに300mmウェハ製造工場を新設、FD-SOI技術のエコシステムを強化

2022.7.14  5:35 pm

STマイクロエレクトロニクスとGlobalFoundriesがフランスに300mmウェハ製造工場を新設、FD-SOI技術のエコシステムを強化

共同運営される大規模製造工場の新設により、デジタル化 / 脱炭素化への移行に伴うヨーロッパおよび世界各地の顧客ニーズに対応

STマイクロエレクトロニクス(ST)と、機能豊富な半導体製造で世界をリードするGlobalFoundries Inc.(GS)は、クロル(フランス)にあるSTの300mmウェハ製造工場の隣接地に、共同運営による300mm ウェハ製造工場を新たに設立する覚書を締結したことを発表しました。同工場は、2026年までのフル稼働を目指しており、年間最大62万枚の300mmウェハを生産する予定です(ST 約42%、GF 約58%)。
       
STとGFは、ヨーロッパおよび世界各地の顧客をサポートするため、生産能力の増強に取り組んでいます。新設される工場は、FD-SOIベースの技術を中心に、各種の派生技術を含む複数の技術に対応します。これには、市場をリードするGFのFDXテクノロジーや、車載、IoTおよびモバイル・アプリケーションにおいて今後数十年にわたり高い需要が見込まれる18nmまでのSTの包括的な技術ロードマップが含まれます。
      
FD-SOIは、グルノーブル(フランス)で生まれた技術です。当初よりSTのクロル工場における技術・製品ロードマップの一部であり、後にGFのドレスデン(ドイツ)工場での製造に向けて、差別化および製品化されました。FD-SOIは、超低消費電力であるとともに、無線接続、ミリ波、セキュリティといった追加機能を簡単に統合できるため、設計者や顧客に大きなメリットを提供します。
       
STとGFは、新工場の建設にあたり、フランス政府から多額の助成金を受ける予定です。同工場は、2030年までにヨーロッパで世界の半導体生産シェア20%を獲得するといった目標を含む、「European Chips Act(欧州半導体法)」の目標達成に大きく貢献します。また、ヨーロッパにおける先端半導体製造への複数年にわたる大規模な投資に加え、研究開発(2022年4月に発表されたST、GF、CEA-Leti、Soitecによる研究開発協力など)から量産まで、ヨーロッパの技術エコシステムの主導的地位や弾力性をサポートします。さらに、車載、産業、IoT、および通信インフラを含む、主要なエンド・マーケット向けの複雑かつ先進的な技術の生産能力強化により、ヨーロッパおよび世界各地の顧客ニーズに対応します。
新工場は、世界的なデジタル化 / 脱炭素化に大きく貢献する重要な技術・製品を提供します。また、STのクロル工場(新工場では約1,000名の追加雇用)をはじめ、パートナー企業、サプライヤおよびステークホルダーを含むエコシステム全体を通じ、さらなる雇用創出が期待されます。
              
STとGFは協力を通じて、クロル工場における規模の経済を活かし、世界的に需要が高まる半導体の生産能力を高い資本効率で加速させます。
      
STマイクロエレクトロニクスの社長 兼 最高経営責任者(CEO)であるJean-Marc Cheryは次のようにコメントしています。
「今回新設される工場は、200億ドルを超える売上を目指すSTの「$20 billion+」構想に貢献するものとなるでしょう。GFとの協力を通じて、より迅速かつ低リスクでヨーロッパのFD-SOIエコシステムを強化できるようになります。また、より大きな生産能力で、デジタル化と脱炭素化を進めるヨーロッパおよび世界各地のお客様をサポートすることができるようになります。STは現在、自社の製造体制の変革に取り組んでいます。すでに、クロル工場における300mmウェハ製造で独自の地位を確立していますが、今回の発表によってさらに強化されるでしょう。アグラテ工場(イタリア)に新設される300mmウェハ設備への投資も継続しており、2023年前半での立ち上げ、2025年内のフル稼働を予定しています。また、SiC(炭化ケイ素)やGaN(窒化ガリウム)に関する垂直統合型製造にも継続して投資を行っていきます。」
      
GFのCEOであるThomas Caulfield博士は次のようにコメントしています。
「当社のお客様は、車載・産業アプリケーション向けの22FDX(R)の生産能力を幅広く利用したいと考えられています。新設工場には、当社のお客様向けにGF独自のイノベーションを提供する専用の製造設備も設置される予定で、GFのスタッフがオンサイトで管理します。この共同運営による製造工場は、クロルにあるSTの既存の施設インフラを活用したものとなります。これによりGFは、自社の成長を加速させるとともに、規模の経済により、これまで10億個を超えるチップを出荷してきた22FDXのプラットフォームにおいて、高い資本効率で生産能力を強化することができます。GFは、今回の発表により、ヨーロッパのダイナミックな技術エコシステム内におけるプレゼンスを高めることができるだけでなく、半導体製造のリーダーとしての地位をより強固なものにすることができます。当社のグローバルな事業展開により、お客様の生産能力ニーズに応えるだけでなく、サプライ・チェーンにおけるセキュリティも確保できます。フランス政府との共同投資、そして当社とお客様の長期契約を通じ、GFの投資に最適な経済モデルを構築しています。」
      
GFの投資家向け情報の詳細については、以下ページをご覧ください。
https://gf.com/wp-content/uploads/2022/07/GF-July11-InvestorDeck-Final.pdf

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