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キーサイトが5G NRリリース16のテストケースでPTCRB検証グループ(PVG)の認証を初めて取得

2022.5.31  3:27 pm

3GPPリリース16ユースケースをサポートするデバイスの検証を加速するマイルスーンを達成

キーサイト・テクノロジーズ・インク(米国カリフォルニア州サンタローザ、日本法人:キーサイト・テクノロジー株式会社)は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)が定義したリリース16 (Rel-16)仕様をサポートする5G NRテストケースで、PTCRB検証グループ(PTCRB Validation Group:PVG)から業界初となる承認を取得したことを発表しました。
       
この承認は、2022年5月10日〜12日に開催されたPVG会議にて、キーサイトのS8704Aプロトコル・コンフォーマンス・ツールセットを使用して行われました。その結果、デバイスベンダーは、無線アクセス機能シグナリング(RACS)の検証が可能となります。
RACSとは、ユーザー機器(UE)がサポートする特定の機能セットをネットワークに効率的に通知できるようにする3GPP Rel-16で追加された機能です。Rel-16では、5Gネットワークカバレッジ、容量、セキュリティやレイテンシの改善や、5Gデバイスの消費電力、モビリティ、信頼性などRel-15に対して幅広い機能強化が行われています。
       
キーサイトのデバイス検証ソリューションビジネスのジェネラルマネージャーであるMuthu Kumaranは、次のように述べています。
「2021年7月に3GPPが5G NR Rel-16仕様を完成して以来、キーサイトは、お客様の5G対応の新しいチップセットやデバイスが最新のRel-16仕様に準拠していることを検証できるよう、業界初のテストケースを導入し続けています。当社が提供するこれらの初期のテストケースにより、お客様がスマートシティ、スマートファクトリー、自律走行車の実現を支援するデザイン検証を加速できるようになります。」
       
キーサイトのプロトコル・コンフォーマンス・ツールセットは以下の目的に使用されました:

  • 2021年8月、5G NRデバイスのモビリティ向上を検証するための業界初の5G NR Rel-16テストケースを3GPPに提出
  • 2021年10月、5G NR Rel-16プロトコル・コンフォーマンス・テスト・ケースに対し、グローバル認証フォーラム(GCF)から業界初の承認を取得
  • 2022年1月、Rel-16で指定されたネットワークスライシング(eNS)と節電機能を検証するための業界初の5G NRプロトコル・テスト・ケースを3GPPに提出
  • 2022年2月、5G NR デバイスの、モビリティ向上を検証するための業界初の5G Rel-16テストケースを3GPPに提出

このプロトコル・コンフォーマンス・ツールセットは、キーサイトの5Gネットワーク・エミュレーション・ソリューションの一部で、当社のUXM 5Gワイヤレス・テスト・プラットフォームを使用し、初期設計から検証、承認、製造にわたるデバイス開発ワークフローに対応しています。
       
キーサイト・テクノロジー
www.keysight.co.jp