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キーサイトがSKハイニックスの半導体メモリ技術開発の加速に貢献

2022.5.13  3:24 pm

大手メモリチップメーカーがCXL技術の検証にキーサイトのPCleテストソリューションを採用

キーサイト・テクノロジーズ・インク(米国カリフォルニア州サンタローザ)は、SK hynix社(以下、SKハイニックス)が高速テータ通信や大量データ管理に対応した先進的な製品の設計に使用する半導体メモリ開発を加速するため、キーサイトのPCIe 5.0テストプラットフォームを採用したことを発表しました。
      
メモリチップメーカー大手のSKハイニックスは、次世代携帯電話、コンピューター、データサーバーや自動車の性能と容量要件に対応するために、CX(Compute Express Link)技術を用いた半導体メモリソリューションを開発しています。キーサイトのPCIe 5.0デバイスの物理層シミュレーション、特性評価、検証用の統合ソリューションにより、SKハイニックスはCXL高速メモリインターコネクト技術を用いた次世代ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)およびPCIeデバイスのテストおよび開発を加速できます。
       
キーサイトのネットワークおよびデータセンターソリューション部門のバイスプレジデントであるJoachim Peerlingsは、次のように述べています。
「SKハイニックスのエッジコンピューティングやクラウドコンピューティング、データセンター、5Gデバイスや無線アクセスネットワーク機器に使用される、大容量かつ電力効率に優れたメモリ・ストレージ・デバイスの性能検証に、PCIe 5.0テストソリューション貢献できることを嬉しく思っております。キーサイトのPCIeテストプラットフォームにより、SKハイニックスは多くのインダストリー4.0アプリケーションに採用されている帯域幅メモリ拡張モジュールの性能を検証することができます。」
       
キーサイトは、PCI規格を定めるコンソーシアムであるPCI SIGにおける貢献を通して、テスト結果の整合性を図っています。テスト規格の整合性により、ベンダーは、他のベンダー製品と期待通りに相互接続できる新しいPCIe 5.0技術デザインを、確信を持って立ち上げることができます。
       
韓国に本社を置くSKハイニックスは、世界中に顧客をもつ大手半導体メーカーで、ダイナミックランダムアクセスメモリチップ(DRAM)、フラッシュメモリチップ(NANDフラッシュ)、CMOSイメージセンサ(CIS)を提供しています。SKハイニックスのDRAM AE代表であるHyung-Soo Kim氏は、次のように述べています。
「SKハイニックスは、キーサイトの専門知識、特にPCIe 5.0テストソリューションを高く評価しています。 キーサイトのオシロスコープ、ロジック・アナライザ、ビット誤り率テスター(BERT)、PCIeトランシーバーテストソリューションにより、DRAMとNANDの両テクノロジーに基づく半導体メモリのさらなる開発が可能になります。」
     
キーサイトは、SKハイニックスがレシーバーとトランスミッターの両テストを行うための、ハードウェアとソフトウェアプラットフォームを統合したソリューションを提供しています。このソリューションには以下が含まれます。
・電圧信号の変化を波形として視覚的に表示できるInfiniium UXRシリーズ リアルタイムオシロスコープ(UXR0504A)
・レシーバーテスト用64 Gbaud 高性能BERT(M8040A)
・PCIe 5.0 CEMアドインカードおよびシステムのテスト、デバッグ、特性評価用PCI Express 5.0 CEMレシーバー・テスト・オートメーション・ソフトウェア(N5991PC5A)
・PCIe 5.0トランスミッター電気性能検証/コンプライアンスソフトウェア(D9050PCIC)
      
キーサイト・テクノロジー
www.keysight.co.jp