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オンセミが厳しい照明条件においてクラス最高のダイナミックレンジを実現する8.3メガピクセル・イメージセンサを発表

2021.10.7  4:03 pm

オンセミが厳しい照明条件においてクラス最高のダイナミックレンジを実現する8.3メガピクセル・イメージセンサを発表

AR0821CSは、Basler 社エリアスキャンカメラモジュール「dart」シリーズに採用され、先進的な機能と卓越した画質を提供

インテリジェントなパワーおよびセンシン グ技術のリーディング・サプライヤであるオンセミ(本社 米国アリゾナ州フェニックス)は、ローリングシャッタと組み込み型ハイダイナミックレンジ(embedded High Dynamic Range、eHDR)技術を搭載した1/1.7インチ8.3メガピクセル(MP) CMOSデジタル・イメージセンサの新製品「AR0821CS」を発表しました。
    
AR0821CSは、厳しい照明条件下においても優れた画質を提供することで、商業用、民生用、産業用アプリケーションの多様なニーズに応えます。AR0821CSは、スキャナ/リーダー、マシンビジョンカメラ、ハイエンド・ドローン、ダッシュボードカメラ、スマートビルディングの監視/セキュリティシステムなど、様々な用途に対応します。
    
AR0821CSは、多彩な機能を備えており、超低消費電力でありながら、8.3MPの解像度の4Kビデオを60fpsで提供します。センサには、オンセミ独自の2.1 µm DR-Pix™ 裏面照射(backside illuminated: BSI)ピクセルデザインを採用し、高い量子効率を実現するとともに、オンチップHDR(eHDR)技術により、140 dBを超えるクラス最高のダイナミックレンジを実現しています。高品質の画像データは、処理の必要性を最小限に抑え、より高速でコスト効率の高いカメラシステムの実現に貢献します。
    
現在、より多くのアプリケーションが情報に基づいた意思決定を行うために、画像データに依存しています。AR0821CSの優れたピクセル設計は、明るい日中や低照度の環境下でも詳細な画像を提供することで、これらの要求に対応します。また、AR0821CSは、複数のサブサンプリング・モードを備えており、データ転送量を最適化することで、用途に応じて高速に画像を提供できます。
     
AR0821CSは、オンセミのコプロセッサ製品「AP1302」をはじめ、オンセミのテクノロジ・パートナーが提供するイメージシグナルプロセッサ(ISP)や、システムオンチップ(SoC)デバイスによりサポートされています。さらに、業界で定評のあるDevSuiteソフトウェアにより、AR0821CSベースのカメラシステムを開発するための統合プラットフォームを提供します。DevSuiteソフトウェアに同梱されるカスタムファームウェアにより、システム開発者は最小限の労力でカメラ設計を完成させ、その製品を迅速に市場に投入できます。
     
AR0821CSは、オンセミの開発リソースとともに、Basler社のエリアスキャンカメラモジュール「dart」ファミリに採用されています。dartカメラシリーズは、幅広い画像処理アプリケーションを可能にし、最新のマシンビジョン技術を小型で提供しています。
     
Basler 社のモジュールビジネス部門の責任者を務めるMalene Fricke 氏は、次のように述べています。
「オンセミの新製品 AR0821CS センサを当社の dart カメラシリーズに採用することは、HDR を必要とするお客様のプロジェクトにおいて、優れたソリューションコンポーネントを提供するための重要なステップです。当社は、光の影響を受けやすい環境で新しいアプリケーションを成功させるためには、高性能なセンサが重要であることを認識しています」

オンセミが厳しい照明条件においてクラス最高のダイナミックレンジを実現する8.3メガピクセル・イメージセンサを発表

オンセミ www.onsemi.jp