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キーサイトが高電圧シリコンカーバイド技術を採用したScienlabバッテリーパック・テスト・システムを発売

2021.8.24  3:31 pm

次世代のテストシステムに、より省スペースでより大きなパワーを提供

(※米国時間2021年8月3日にキーサイト・テクノロジーズ・インクが発表したニュースリリースを、キーサイト・テクノロジー株式会社が和訳・要約したものです。)
イノベーションを加速し、あらゆるものが安全につながる世界を実現する高度な設計と検証ソリューションを提供する、キーサイト・テクノロジー株式会社(本社:東京都八王子市)は、車載および産業用アプリケーション向けの最大1500 Vの高電圧バッテリーパックに対応した、次世代バッテリーパック・テスト・システム「Scienlab SL1700Aシリーズ」を発表しました。
   
お客様は、バッテリー開発のために複数のテストチャネルを備えた広大なラボを必要としていますが、スペースや電力には限りがあります。キーサイトのSL1700Aシリーズは、新しい高電圧シリコンカーバイド(SiC)技術を採用することで、ラボ全体のコスト削減に不可欠な高い効率とエネルギー回収性能を実現しています。省スペースかつハイパワーも実現しており、将来の電力ニーズに対応するためにアップグレードが可能なモジュール形式を採用しています。
   
キーサイトのAutomotive & Energy Solutions部門の技術ディレクターであるMichael Schugtは、次のように述べています。
「高電圧SiCテクノロジーをベースにした、当社の次世代バッテリーパック・テスト・システムは、同様のシステムと比較して、省スペースでより大きな電力と高い電圧を提供します。このエネルギー効率ソリューションと組み合わせると、お客様はラボでの新しいバッテリー設計をより柔軟に行うことができます。」
    
バッテリーパックは、高電圧・高電流、電気・機械コンポーネント、冷却システム、バッテリー管理システム(BMS: Battery Management System)などを含む複雑なシステムです。すべてのコンポーネントは、パックの耐久性、航続距離、効率、発熱に関する結論を導き出すために、徹底的なテストを行うことが必要になります。キーサイトのSL1700Aシリーズは、これらの要件に対応し、以下の主要な特長を備えています:

  • ハイパワーと多出力を省スペースで実現。
  • 高いエネルギー回収能力で、エネルギー消費を抑え、ラボのランニングコストを削減。
  • 恒温槽、被試験デバイス(DUT)、BMSの制御など、テスト環境に関わるすべてのコンポーネントを同期制御。
  • 測定値を記録し、残りのテストシーケンスで参照する変数として使用。
  • 実践的な解析ツールを使ってデータを直接評価できるため、後処理が不要。
キーサイトが高電圧シリコンカーバイド技術を採用したScienlabバッテリーパック・テスト・システムを発売
SL1700Aシリーズ Scienlab バッテリー・テスト・システム – パックレベル – 最大270 kW

キーサイト・テクノロジー www.keysight.co.jp