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自動車ADAS向けLidarのイノベーターのセプトン・テクノロジーとGrowth Capital Acquisition Corp.が合併契約を締結

2021.8.6  4:48 pm

(2021年8月5日 米カリフォルニア州サンノゼ及び米ニューヨーク州ニューヨーク発)
シリコンバレーのイノベーターであり、高性能MMT®Lidarソリューションのリーダーであるセプトンと株式を公開する特別買収目的会社であるGrowth Capitalは本日、最終の合併契約および合併に関連した総額5,850万ドルの私募債(以下、「PIPE」)の関連申込契約を締結したことを発表しました。この契約の締結とともに、合併会社は「Cepton Inc.」に社名を変更し、新たなティッカーシンボル「CPTN」の下でNasdaq証券取引所への上場を予定しています。
    
セプトンとの取引により、Growth Capitalは、最も革新的で急速に成長している分野の一つであるLidar分野に参入することができ、中でも量販乗用車におけるADASに注力することができます。2016年、カリフォルニア州サンノゼでスタンフォード大学出身の技術者たちにより設立されたセプトンは、当初からLidar最大のエンドマーケットであるADASに注力してきました。セプトンの共同設立者兼CEOであるジュン・ペイ博士と、共同設立者兼CTOのマーク・マッコード博士は、Lidarが衝突事故の大幅な削減、回避可能な自動車と歩行者の事故による人的・経済的被害の排除、乗用車の安全な自律走行の実現に役立つというビジョンを共有していました。その結果、セプトンにおいて、Lidarと光学技術に関する深い専門知識を持つ業界のベテランたちの優れたチームを構築し、自動車市場に向けて最先端Lidarセンサーの展開を目指しました。
    
セプトンは、一般消費者の安全性と自律性という創業者のビジョンの実現ために、既存の投資者であり、PIPEのアンカー投資家であり、世界的な自動車のティア1サプライヤーである小糸と共同で、世界トップ5の自動車会社(OEM)との間で、過去最大のADAS向けLidarの連続生産を獲得し、ADAS Lidar市場をリードする態勢を整えられると確信しています。
    
セプトンは、Micro Motion Technology (MMT®)として知られる特許取得済みの指向性Lidarテクノロジーをユニークな価値として提供しており、低コストでの優れた性能と、大量生産での高い製造性を実現しています。MMT® Lidarのコンパクトなフォームファクタと低消費電力により、ティア1パートナーとお客様は、Lidarを車両のフェイシア、ヘッドランプ内、ルーフ上、フロントガラス裏などにシームレスに組み込むことができ、ADASアプリケーションに多目的に使用することができます。
受賞歴を有するMMT® Lidarは、光学的効率、信頼性、拡張性を最大化する、ミラーレス、非回転式で摩擦のない3次元(3D)イメージング手法を用いています。また、最先端の照射制御と検出を実現する内蔵カスタムLidarエンジンASIC(特定用途向け集積回路)を持つ、セプトン独自のマイクロ光学Lidarモジュールも内蔵されています。セプトンのLidarは、高性能を注目すべき価格で提供しており、セプトンは大量市場向けのADASだけでなく、自律走行車(AV)やそれに隣接するスマートインフラ市場へとコアビジネスを拡大していく上で有利な立場にあります。
    
合併契約の条件に基づき、セプトンの株主は、現金と有利子負債をゼロベースとしてセプトンの企業価値を15億ドルと評価し、Growth Capitalの普通株式を新たに発行する形で対価を受け取ります。これには、Growth Capitalの信託口座からの1億7,250万ドル(償還がないと仮定)と、既存の投資家である小糸製作所を中心とした、契約上のクロージング・キャッシュ条件を満たす5,850万ドルのフルコミットの普通株式PIPEから成る約2億3,100万ドルの総収入が含まれます。株主の償還、取引費用およびその他のGrowth Capitalの負債の支払い後に、Growth Capitalの当初の信託口座から放出された現金収入は、統合後の会社に残ることになり、セプトンはこの現金収入総額を、他のトップ10の自動車OEMにおける追加の量産案件獲得など、成長戦略の加速に使うことを意図しています。
    
セプトンとGrowth Capitalの両社の取締役会は、提案されている合併契約を全会一致で承認しました。この合併は、Growth Capitalの株主による承認、最終契約書に記載された条件の充足、米国証券取引委員会(以下「SEC」)による登録書の有効性宣言、特定の規制当局による承認の取得、Nasdaqによる合併企業の証券上場の承認などを条件として、2021年の第4四半期に完了する予定です。
    
本合併契約の写しや投資家向けプレゼンテーションを含む提案されている取引に関する追加情報は、Growth CapitalがSECに提出するForm 8-Kによるカレント・レポートで提供され、www.sec.gov で入手できます。また、提案されている取引に関する詳細情報は、Growth CapitalがSECに提出する合併に関する登録届出書に記載されます。
     
ペイ博士は次のように述べています。
「将来何百万台ものコンスーマ車両向けにより高いレベルの安全性と自律性を実現するセンサーとなるLidarを作るべくセプトンを創設しました。今日の発表は、このビジョンを現実にするための新たな一歩です。Growth Capitalとの合併は、当社にとって極めて大きなマイルストーンになります。合併によって最先端のLidarソリューションへの投資および製造のパートナーシップが加速し、次世代の道路安全を、高級車だけではなく、大量市場のコンスーマ車両にも手の届くものにすることができます。2023年には、セプトンのLidarテクノロジーに基づいた最先端のドライバーアシスト機能を搭載した車両が、購入可能になる予定です。このマイルストーンの到達に際し、お力添えいただいた出資者、従業員、パートナーの皆様、そしてお客様に感謝申し上げます。そして、Growth Capitalのチームとの協力によって、市場における指導的地位をさらに強固にできるものと期待しています」
    
Growth Capitalの共同CEOであるアクシス・ツィリガキス氏は次のように述べています。
「日常生活のほぼすべての側面に影響を与える技術であるLidarの市場を調べる中で、セプトンは、世界をリードするトップ5の自動車OEMと大規模なADASの連続生産契約を勝ち取り、競合企業に抜きんでた存在であることが明確になりました。セプトンの成熟した経験豊富な経営陣、世界クラスのMMT® Lidar技術、世界の主要な自動車ティア1サプライヤーとのパートナーシップとともに、セプトンはこの契約の獲得によって市場の先頭に立ち、自動車用Lidar分野における市場シェアを大幅に拡大し、リードし続けていくことになるでしょう。セプトンの次なる成長に向けたパートナーになれることを大変うれしく思います」
    
Growth Capitalの共同CEOであるジョージ・シランタボス氏は次のように述べています。
「今回の取引により、当社の株主は、エキサイティングなLidar分野における革新的な企業の成長に加わる機会を得ることができます。セプトンの自動車OEMにおける量産案件の受注規模は、自動車業界での大量採用に向けた重要なステップであるため、同社だけでなくLidar業界全体にとっても画期的な出来事です。セプトンは、強力な特許ポートフォリオと、人々に望まれる特許取得済みのMMT® Lidarテクノロジーを有しており、技術革新の最前線にいる企業です。これにより、世界のトップ10のすべてのOEMと継続的な契約を結ぶことができました。私たちは将来に期待し、会社の成功に貢献することを約束します」

セプトン・テクノロジー www.cepton.com