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IARシステムズがAndes RISC-Vコア向け開発ツールの機能を拡張

2021.7.5  2:45 pm

IAR Embedded Workbench for RISC-Vの最新バージョンが、AndeStar™ V5 RISC-V Performance Extensionを含む最新のAndes RISC-Vプロセッサ技術に追加対応

組込みシステム開発用のソフトウェアツールとサービスのサプライヤとして躍進を続けるIARシステムズ株式会社(本社:スウェーデン・ウプサラ市、日本法人:東京都千代田区、代表取締役社長 原部和久)は、RISC-V用プロフェッショナル開発ツールの新バージョンを発表しました。この最新リリースにおいて、完全統合型開発ツールであるIAR Embedded Workbench® for RISC-Vが最新のAndes RISC-Vの拡張機能やデバイスに追加対応したことで、RISC-Vベースのアプリケーションにおいて、その性能を最大限に引き出すことが可能になりました。
   
IAR Embedded Workbench for RISC-Vの優れた最適化技術により、要求ニーズに合致したアプリケーション開発が支援され、オンボードメモリ使用量の最適化を図ることが可能となります。IAR Embedded WorkbenchがAndeStar™ V5 RISC-V Performance Extensionに対応したことで、より高性能でコードサイズの小さいアプリケーションが作成可能となります。このツールチェーンは、N22、N25F、D25F、A25、A27、N45、D45、A45を含むすべてのAndes 32-bit V5 RISC-Vコアに対応し、RISC-V Packed SIMD/DSP extension仕様(RVP ドラフト)および関連する組込み関数の他、Andes DSPライブラリをサポートしています。
   
Andes Technology社 社長兼CTOを務めるCharlie Su氏は、このように述べています。
「AndeStar V5 RISC-Vアーキテクチャは、RISC-Vユーザに競争力のある独自の価値を提供します。V5は標準関数をサポートすることで、コンパクトで拡張可能なモジュラー方式のRISC-Vテクノロジに対して完全な互換性を備えています。さらに、70億を超えるAndeStar V3プロセッサによって立証済みのPerformance extensionやCoDense™ extensionなどのAndesの拡張機能を内蔵し、エッジからクラウドまで各種アプリケーションに対応します。IARシステムズがV5プロセッサに完全対応したことで、RISC-VコミュニティがIAR Embedded Workbenchの恩恵を享受できるようになったことを心から歓迎します」
   
IAR Embedded Workbench for RISC-Vは、開発者が必要とするあらゆるものを1つのIDEに集めた完全統合型のC/C++コンパイラとデバッガのツールチェーンです。 コード品質を保証するため、ツールチェーンには静的コード解析を行うC-STATが含まれています。 C-STATは、MISRA C:2012、MISRA C++:2008、MISRA C:2004などの業界標準のコーディング規約への準拠を可能にし、欠陥やバグ、CERT CやCWE (Common Weakness Enumeration: 共通脆弱性タイプ一覧) で定義されるセキュリティ上の脆弱性を検出します。機能安全を必要とする企業向けには、IEC 61508、ISO 26262、IEC 62304、EN 50128、EN 50657、IEC 60730、ISO 13849、IEC 62061、IEC 61511、ISO 25119の要件に基づきTÜV SÜDによる認証を受けたIAR Embedded Workbench for RISC-V機能安全版を用意しており、認証済みツール、簡素な検証、製品のライフサイクル全般にわたる保証付きのサポートを提供します。
   
IARシステムズのRISC-V対応の詳細についてはwww.iar.com/jp/riscvをご覧ください。