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横田英史の読書コーナー

テクノロジーをもたない会社の攻めのDX〜非IT・非デジタル企業が秘める破壊的成長〜

内山悟志、クロスメディア・パブリッシング

2022.1.27  12:21 pm

 DXの取り組み方について指針を示した書。アナリストらしいく手際は良くまとめている。良くまとまっているが、その分だけ淡白な印象を受け、腹にドスンとくる重量感は感じられない。タイトルの「テクノロジーをもたない会社」は、IT企業でもネット企業でもない非IT企業」を指す。大半の企業が対象となる。もっとも、IT企業やネット企業が現状でDXを達成できているかというと覚束ない。いずれにせよ、DXをざっと知り、敷居を低くするには悪くない書である。
    
 筆者は、「非IT企業こそDXを進めるべき」「テクノロジーを持たない会社でもDXは成功する」と説く。さらに、DXの意味・意義、目指すべき企業像、経営者や組織のあり方などに議論を進める。「データとデジタル技術の活用」はこれまで“手段”の一つだったが“前提”に変わりつつあると主張する。
    
 筆者は「企業をデジタル“で”変革する」時期は過ぎ、「企業をデジタル“に”変革する」時期が到来しており、組織カルチャーを変革するための施策と仕組み、経営者の意識改革の必要性を説く。経営者には、ベンチャー企業の経営者と同じ資質が求められると断じる。

書籍情報

テクノロジーをもたない会社の攻めのDX〜非IT・非デジタル企業が秘める破壊的成長〜

内山悟志、クロスメディア・パブリッシング、p.240、¥1848

横田 英史 (yokota@et-lab.biz)

1956年大阪生まれ。1980年京都大学工学部電気工学科卒。1982年京都大学工学研究科修了。
川崎重工業技術開発本部でのエンジニア経験を経て、1986年日経マグロウヒル(現日経BP社)に入社。日経エレクトロニクス記者、同副編集長、BizIT(現ITPro)編集長を経て、2001年11月日経コンピュータ編集長に就任。2003年3月発行人を兼務。
2004年11月、日経バイト発行人兼編集長。その後、日経BP社執行役員を経て、 2013年1月、日経BPコンサルティング取締役、2016年日経BPソリューションズ代表取締役に就任。2018年3月退任。
2018年4月から日経BP社に戻り、 日経BP総合研究所 グリーンテックラボ 主席研究員、2018年10月退社。2018年11月ETラボ代表、2019年6月一般社団法人組込みシステム技術協会(JASA)理事、現在に至る。
記者時代の専門分野は、コンピュータ・アーキテクチャ、コンピュータ・ハードウエア、OS、ハードディスク装置、組込み制御、知的財産権、環境問題など。

*本書評の内容は横田個人の意見であり、所属する企業の見解とは関係がありません。

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