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モンタビスタが最新Linux製品「CGX 4.0」発表

2022.9.12  3:05 pm

モンタビスタが最新Linux製品「CGX 4.0」発表

最新バージョン のCGX(Carrier Grade eXpress)を順次投入

米国モンタビスタソフトウェア社は、第14世代となるキャリアグレードLinux製品となるCGX(Carrier Grade eXpress)4.0を発表しました。同製品はYoctoプロジェクト4.0LTSリリースおよびLinuxカーネル5.10LTSをベースとし、全ての組込みプログラムに対し、商用サポートに加えて堅牢さと10年超にわたるセキュリティメンテナンスが提供されるLinuxのベースライン・ディストリビューションとなります。
     
CGX 4.0はYoctoプロジェクト LTS(Long Term Support)ストラテジー上でビルドされ、モンタビスタが提供するfeature-loaded/maintained layerによりそのベースラインが拡張されています。

CGX 4.0に含まれる主要フィーチャー:
・AMD、Intel、Marvell、NXP、TI、Xilinx、SiFive、およびBroadcom社といったセミコンダクターベンダーの主要BSPサポート
・x86-64、ARMv7、ARMv8、PowerPCおよびRISC-Vアーキテクチャーサポート
・トライアルと評価目的のための、CGX開発のアップストリームとして機能するOpenCGXエコシステム・ベースライン
・お客様要望によりカスタムハードウェア向けにイネーブルし、10年超にわたりサポートを提供するBSPオプション
・以下リストに記載される「イネーブル済フィーチャー」利用による、市場投入までの時間短縮とリスクの軽減
     
Yoctoプロジェクトの一環としてセミコンダクター・パートナー各社よりBSPがリリースされていますが、CGX 4.0ではモンタビスタがこのBSPと同じベースライン上でビルドを行う新しいRapid Enablement Modelを採用しています。これにより長期メンテナンスを確固たるものとし、各BSPにまたがってCGXのベースフィーチャーが実装されています。これによりお客様は、ご利用中のセミコンダクター社デフォルトのSDKから、フィーチャーリッチでテストも実施済で、10年超に渡る技術サポートが提供されるCGXに容易に移行が可能です。
       
CGX 4.0に含まれるRun Timeフィーチャー抜粋:
・モンタビスタにより商用化されたLinuxカーネル5.10 LTSおよびYocto4.0ユーザーランド・ベースラインパッケージセット
・セキュリティ:セキュア/トラステッド・ブート、ランタイム統合マネジメント、暗号アクセラレータに代表される、セキュリティ・フィーチャー
・パフォーマンス:Linux PREEMPT-RT、DPDK/ODPを利用したパケット・プロセッシング最適化
・フィールドメンテナンス:クラスタリング・ファイルシステム、カーネル・でバッギング、ランタイム/オフライン・トレーシング
・ライフサイクル・マネジメント:MVEdge 製品の併用による、統合サポートおよびOTA(Over-the-Air)アップデート機能、およびCGX SDK ビルドシステムに対する継続的なCVEパッチストリームの提供
    
モンタビスタで製品統括ディレクターのIisko Lappalainenは次のように述べています。
「CGX 4.0は、モンタビスタの20余年に及ぶ高品質な組込みLinuxディストリビューションの経験に基づいてビルドされています。YoctoコミュニティによるBSPを再利用し超長期のライフサイクル・サポートオプションと併せ、製品を継続的に改善しお客様に供給するという価値を増加させている事を誇りに思います。」
      
詳細
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