Electronics Information Service

組込みシステム技術者向け
オンライン・マガジン

MENU

SOLUTION

インフィニオンが携帯電話から非接触で電力供給が可能なスマートロックを発表

2022.7.22  6:05 pm

インフィニオンが携帯電話から非接触で電力供給が可能なスマートロックを発表

将来、生活の多くの場面で、鍵を使うことは過去のものとなるでしょう。インフィニオン テクノロジーズは、携帯電話を使ってロックの開閉を行うことができるソリューションを発表します。これは、携帯電話から非接触で必要な電力を得られるアプリケーションで、エネルギー ハーベスティングとも呼ばれます。
       
ロックを作動するには携帯電話を直接かざしますが、NFC (近距離無線通信) を使って、その携帯電話がロックを開ける権限があるかどうかをチェックしています。これには暗号化技術が使われています。同時に、エネルギーを非接触でコンデンサーに伝達し、ロックを開閉します。
       
このソリューションの中核となるのは、NFCフロントエンドを内蔵したプログラマブルな32ビットARM® Cortex®-M0マイクロコントローラー、NAC1080です。発電とHブリッジを内蔵しており、お客様は非常に少ない部品で小型化したスマートロックを市場に投入することができます。NAC1080は、さらにAES128アクセラレータと真の乱数発生器を内蔵しており、極めて低い消費電力でデータの暗号化および復号化を可能にします。
       
この技術は、オフィス家具、病院、フィットネススタジオなど、機械的な力をほとんど必要としない物のロックに特に適しています。その他、自転車用ロック、郵便受け、宅配ボックスなどにも応用できます。このように、このソリューションは利便性と柔軟性を高めると同時に、個人、商業施設における鍵管理のコストを削減することができます。

インフィニオンが携帯電話から非接触で電力供給が可能なスマートロックを発表
インフィニオンのNAC1080

また、この新しいソリューションは、玄関ドアなどの複雑なロック システムにも使用できます。標準的なスマート ロックの電池が切れたときや、鍵を紛失したときに、緊急ソリューションとして使用することができます。複雑なドア ロックでは応答に時間がかかりますが、高価な鍵業者に頼る必要がなくなります。
       
スマート ロックの市場は活況を呈しています。2020年の市場規模は14億ドルで、2021年から2028年にかけては年平均18.2%で成長し、53億ドルになると予想されています。この成長は、電池不要のデバイスの使用により、さらに勢いを増すでしょう。
        
インフィニオンのパワー&センサーシステムズ事業部プレジデントであるアダム ホワイト (Adam White) は「インフィニオンは、鍵を必要としない新しいソリューションで道を切り開いています。電池を使用しないことで、信頼性が高く、メンテナンスが不要で、安全なスマート ロックを初めて実現しています」と述べています。
       
インフィニオンは、非接触エネルギー伝送のためのソリューションを、他のアプリケーションにも応用していきます。ホワイトは「インフィニオンの非接触エネルギー利用ソリューションは、電池を使用しないため、資源を節約できます。さらに、これまで電池を使うには複雑すぎたり、コストが高すぎたりしていた新しいアプリケーションも可能にします」と述べています。その一例として、自転車用のNFCパッシブ タイヤ圧センサーのように、アクセスが困難なパラメーターの測定が挙げられます。
       
・インフィニオンのMake IoT workについて
マイクロエレクトロニクスは、あらゆるIoTソリューションの中核を成しています。インフィニオンのセンサー、アクチュエーター、マイクロコントローラー、通信モジュール、セキュリティ コンポーネントは、あらゆるデバイスを支えています。インフィニオンは、スマートでエネルギー効率に優れたセキュアなIoTアプリケーションを実現するための技術を、開発ボードや評価キット、設計ツール、サポートを含めたソリューションとしてワンストップで提供しています。
https://www.infineon.com/cms/jp/about-infineon/make-iot-work/