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MicrochipがISO 26262準拠EVモータ制御アプリケーション向け電磁誘導式位置センサファミリを拡充

2022.6.16  5:03 pm

MicrochipがISO 26262準拠EVモータ制御アプリケーション向け電磁誘導式位置センサファミリを拡充

モータ制御システム分野では、ホール効果位置センサおよび磁気式リゾルバ ソリューションを電磁誘導式位置センサで置き換える動きが急速に広がっています。電磁誘導式位置センサを使う場合、コスト高な磁石や重い変圧器が不要であり、小さなプリント基板上に実装できます。
電磁誘導式位置センサファミリをEVモータ制御市場向けに拡充するため、Microchip Technology Inc. (日本法人: 東京都港区、以下Microchip社)は本日、EVモータ制御アプリケーション向けに専用設計されたLX34070を発表しました。本デバイスは差動出力を備え、高サンプリング レートが特長で、ISO 26262準拠(ASIL-C)の機能安全対応に必要な機能を備えています。
        
「LX34070は総システムコストの低減に寄与しながら、厳しい安全要件を満たす軽量、小型、高信頼性モータ制御ソリューションを可能にします。またDCモータ、大電流、ソレノイドからのノイズが多い車載環境でも確実かつ精密に動作できます」とMicrochip社のミクストシグナルおよびリニアアナログ部門副社長のFanie Duvenhageは述べています。
       
「LX34070を8ビットAVR®およびPIC® MCU、32ビット MCU、dsPIC®デジタルシグナル コントローラ等のMicrochip社製機能安全対応デバイスと組み合わせると、EVモータ制御設計がさらに容易となります。」
      
LX34070電磁誘導式位置センサ ソリューションは、磁気式リゾルバとLVDT(リニア電圧差動トランスデューサ)より優れており、はるかに低コストです。磁気コアと巻き線のため1ポンドほどの重量となる磁石ベースのソリューションに比べ、LX34070はPCBトレースを使うためにはるかに小型軽量です。また、LX34070は磁石の強さに影響されないため高精度であり、また浮遊磁界を能動的に除去する事で高信頼性を実現できます。PCBベースのLX34070ソリューションは小型軽量であるため、EVモータ制御設計内に柔軟に配置できます。
      
PCBベースの電磁誘導式位置センサはAC磁界を発生させる1次側コイルと、この磁界から信号を取り出す2つの2次側コイルを使います。小さな金属片が磁場を妨げる事で2つの2次側コイルにそれぞれ異なる電圧が誘起され、それらの電圧比から絶対位置を求めます。Microchip社は10年以上前から車載および産業用アプリケーション向けに電磁誘導式センサ ソリューションを提供しており、現在も多くの量産プロジェクトで採用されています。高速低レイテンシが求められるEVモータ制御等のアプリケーションにLX34070を採用することで、実証済み製品と同じPCB材料、アプローチ、シンプルさ、低コストパッケージが利用できます。
        
ISO 26262認証のための設計サポート
Microchip社は自動車メーカーおよびサプライヤのISO 26262準拠を支援しています。Microchip社は評価および設計段階で必要な認証済み安全マニュアル、FMEDA (Failure Mode Effect and Diagnostics Analysis)レポート、場合によっては関連ASIL用の認証済みセルフテスト ライブラリ等の診断ソフトウェア等を提供しています。また、Microchip社はお客様が必要としている限り、材料が入手可能な限り製品供給を続けるという顧客主導型EOLポリシーを実践しており、製品のEOLにより再設計を強いられることがありません。
        
Microchip Technology社
http://www.microchip.com/