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Microchipが広い動作温度、迅速なウォームアップ、優れた周波数安定性を実現した過酷環境向けCSAC(チップスケール原子時計)発表

2021.8.19  4:08 pm

Microchipが広い動作温度、迅速なウォームアップ、優れた周波数安定性を実現した過酷環境向けCSAC(チップスケール原子時計)発表

先進の軍用プラットフォーム、海底調査システム、リモート センシング アプリケーションでは、任務の成功に高精度のタイミングが必要です。CSAC(チップスケール原子時計)を使うと、GNSS(全球測位衛星システム)の信号にアクセスできない時でも安定性が高く正確なタイミングを維持できます。軍用および産業用システムの設計を支援するため、Microchip Technology Inc.(日本法人:東京都港区)は本日、過酷環境でも高精度で安定したタイミングを提供できるSA65 CSACを発表しました。
    
Microchip社のSA65 CSACは環境に対する耐久性を高めた組み込みタイミング ソリューションであり、従来のSA.45s CSACに対して、より広い温度レンジ全体で2倍の周波数安定性、低温でより迅速なウォームアップ等の高い性能を備えています。SA65の動作温度レンジは-40~80 ℃、保管温度レンジは-55~105 ℃です。
-40 ℃で2分間というウォームアップ時間はSA.45sよりも33%高速です。
   
SA65 CSACのこれらの性能向上は、低SWaP (Size, Weight and Power)の原子時計が生成する高精度の周波数を必要とするA-PNT (Assured Position, Navigation and Timing)、C5ISR (Command, Control, Communications, Computers, Cyber, Intelligence, Surveillance and Reconnaissance)等の軍用携帯型ソリューションの設計に役立ちます。コールドスタート後の迅速なウォームアップ、広い動作レンジ全体での高い温度安定性、周波数精度等が向上しており、GNSSが制限される紛争状態でも運用を継続し、任務を確実に成功させることができます。
    
SA65 CSACは非常に低消費電力の市販原子時計であり連続動作、そしてGNSSにアクセスできない時のホールドオーバが必要な携帯型アプリケーションに高精度のタイミングを提供します。SA65は3F (Form, Fit and Function)がSA.45sと互換であるため、システム開発のリスクと再設計コストを抑えながら性能を向上させ環境に対する耐久性を高める事ができます。
    
タイミングおよび同期ソリューションの研究、開発、製造の世界的リーダーとして、Microchip社はこれまでに275,000個超のルビジウム時計、138,000個超のCSAC、12,500個超のセシウム時計、200個超のアクティブ水素メーザーを世界中のお客様に提供してきました。

Microchipが広い動作温度、迅速なウォームアップ、優れた周波数安定性を実現した過酷環境向けCSAC(チップスケール原子時計)発表

     
・開発ツール
CSAC原子時計ファミリ向けに開発キット(990-00123-000)、関連ソフトウェア、ユーザガイド、技術サポートを提供しています。
     
SA65 CSAC
https://www.microchip.com/wwwproducts/en/CSAC-SA65