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モレックスが「インダストリー4.0の現状」に関する世界規模の調査の結果を発表

2021.7.26  1:31 pm

エレクトロニクスで世界をリードしコネクティビティの分野で革新を続けるモレックスは、ロボットや複雑な機械装置、デバイス、制御システム分野の進展を目指すインダストリー4.0に関連した世界各地のステークホルダーを対象に実施した調査結果を発表しました。その調査結果は、マニュファクチャリング・ライフ・サイクル全体に効率と知能を付加するスマートオートメーションやコネクティビティ、分析等、インダストリアルオートメーションのエコシステム全体まで、広範囲におよぶインダストリー4.0関連の各取り組みが確実に前進していることを反映したものとなりました。
   
モレックスでインダストリアルソリューション部門VP兼ゼネラルマネージャーを務めるジョン・ニューカーク (John Newkirk) は、次のように述べています。
「第四次産業革命を軸にデジタルマニュファクチャリングが実現し、インダストリー4.0が広範囲で進展する様子を知り嬉しく思っています。成功を確実なものとするためには、実用的なアプローチ、組織的な調整、そして製造の柔軟性を高めてコストを削減し、運用効率を高める安全な接続ソリューションが必要です」
   
モレックスは第三者調査会社であるDimensional Researchとの協力により、2021年6月、インダストリー4.0の現状調査を実施し、調査対象の条件を満たすR&Dやエンジニアリング、生産、製造、戦略、イノベーション、サプライチェーンマネジメントといった様々な役職に携わる216名から回答を得ました。本調査は、実際のビジネスの現場におけるインダストリー4.0の現状および意見に関するデータの収集を主な目的として実施したものです。調査全体の結果としては、インダストリアルIoT (IIoT) とスマートマニュファクチャリングから生み出される継続的成長、潜在的な顧客利益、企業が期待できる成果等を確認することができました。
   

主な調査結果:

  • 51%が、インダストリー4.0関連の優先項目が経営陣によって明確に定義されていると回答し、49%がすでに成功の域に達し、21%はまだ投資段階にあると回答。
  • 回答者の半数以上が、2年以内に各社のインダストリー4.0の目標が達成されると予測している一方で、3分の1はそのマイルストーン(中間目標地点)に達するには3~5年かかるだろうと考えている。
  • 58%が、デジタルトランスフォーメーションへの投資がインダストリー4.0に向けた取り組みを加速させると回答。
  • 44%は、組織や文化面での適応が最も克服が困難な障壁であると回答。

インパクトのある成果と利益の推進
今回の調査では、企業にとって最もインパクトある成果として、より優れた製品の製造 (69%)、総製造コストの低減 (58%)、収益増 (53%)、より低価格での製品提供 (35%)、および新たなソリューションの市場投入までの時間短縮 (35%) が挙げられました。機械メーカーやロボットメーカー、システムインテグレーターにとっては、工場の自動化とAIを拡大する機会が、顧客の大きな利益につながると期待されています。
   
顧客の利益の中でも最も大きな期待が持てる分野としては、ロボット、機械、その他製造資産の効率向上 (58%)、製造ラインの柔軟性の向上 (50%)、最新の分析手法またはデジタルツインの活用によるオペレーションの自己最適化 (50%)、設備投資実行前に行う、新たな生産設備の仮想設計およびシミュレーション (42%)、労働生産性の向上(41%)、設備全体のリアルタイムデータへのアクセスの実現 (26%) 等が挙げられました。全体として、今回調査の回答者の相当数 (87%) が、次の10年のインダストリー4.0の変革の力に大きな期待を寄せていることがわかりました。
   
回答した各企業のインダストリー4.0関連の取り組みにとって最もメリットが大きいと思われる機能としては、十分なAIを内蔵した機械が外部とのやりとりをしながら自らのプロセスを制御する仕組み (53%)、すべての生産ラインと機械へのリモートアクセス (47%) 、およびインターネットをはじめとする多様な接続ソリューション (40%) が挙げられました。
   
継続的に取り組む必要がある課題の克服
第四次産業革命への期待は非常に大きいものの、実際のところは文化、ビジネスモデル、技術面での課題があり、その実現が妨げられています。回答者の半数近くが、変化を提唱しないリーダーシップに問題があり、投資から最大限の価値を引き出すことが難しくなっていると指摘しています。その他の文化的な問題としては、データおよび分析スキルを持つ人材確保の難しさ (35%)、情報やシステムの共有を制限する組織構造 (32%)、パイロットプロジェクト向けの資金および人材の不足 (30%)、コネクテッドテクノロジー分野における専門知識の不足 (28%) などが挙げられました。
   
回答者のほとんどが、複雑でコストのかかるさまざまな要件を抱えており、ビジネスモデルの大きな課題に直面しています。資金調達の意思決定の難しさ (45%)、ROIを複雑にする先行投資 (42%)、どのユースケースで最大の成果が上がるかが不明 (40%) といったものです。技術面では、ITとOTのネットワークインフラの分離 (43%)、通信プロトコルの制限 (39%)、リモートアクセスの制限 (36%)、製造業のニーズに合っていないクラウドインフラとデータソリューション (34%)、セキュリティ機能不足 (32%) など、数多くの障害が存在しています。最終的には、本調査の回答者の85%が、インダストリー4.0実現に向けた取り組みを活発化するにはリーダーシップの考え方が変わることが必要不可欠だと強く思うと回答しています。

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