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STマイクロエレクトロニクスとOQmentedが先進的なMEMSミラー・ベースのLBSソリューションの開発・製造・販売で協業

2021.4.23  4:03 pm

超小型かつ低消費電力のレーザー・ビーム・スキャナの市場拡大に向けた開発および生産の強化に焦点

クスと、MEMS ミラー技術を専門とするディープテック・スタートアップ企業のOQmentedは、AR(拡張現実)および3Dセンシング向け技術の発展に向けて協業することを発表しました。
今回の協業では、両社の専門性を活用し、最先端のMEMSミラー・ベースのLBS(レーザー・ビーム・スキャニング)ソリューションを実現する技術や製品の発展に向けて取り組みます。
MEMSセンサやアクチュエータ、ならびに各種関連製品(ドライバ、コントローラ、レーザー・ダイオード・ドライバなど)を含む幅広い製品ポートフォリオの設計・製造・販売において世界をけん引するSTは、MEMSの設計および製造に関する多大なリソースを提供し、本協業に貢献します。
   
OQmentedは、3Dガラス・バブルでMEMSミラーを真空封止した、特許取得済みBubble MEMS®テクノロジーのさらなる産業化および量産化を推進します。Bubble MEMS®テクノロジーにおける独自のガラス・バブルは、周辺環境からの異物混入を防ぎ、光の屈折効果を最小限に抑えます。真空封止は、車載対応要件を満たすために不可欠であると共に、消費電力の大幅な削減にも貢献します。また、MEMSミラーが共振周波数で両軸に動く「共振型2軸スキャナ」の性能向上にも貢献し、超小型かつ電力効率に優れたスキャニング・ソリューションを実現します。これらのMEMSミラーは、モバイル機器のディスプレイや3Dセンシング・アプリケーションに最適です。
   
OQmentedの創設者のひとりであり、CEO 兼 CTOを務めるUlrich Hofmann博士は、次のようにコメントしています。
「OQmentedは、過去20年にわたりMEMS製品、特にMEMSミラーの設計および製造をけん引してきた実績を持つSTを、堅実な半導体企業として協業のパートナーに選びました。LBSソリューションに不可欠な製品の開発、マーケティング、および製造に関するSTの専門性と、OQmentedが有する知見やIPを組み合わせることで、製品提供や製造能力、マーケティング・チャネルの強化だけでなく、さまざまなアプリケーションの市場拡大に貢献することができるでしょう。」
   
STのバイスプレジデント 兼 MEMSマイクロアクチュエータ事業部ジェネラル・マネージャであるAnton Hofmeisterは、次のようにコメントしています。
「STとOQmentedは、両社のLBS技術に対する深い理解や専門性を活かし、ARや3Dセンシングなどの主要アプリケーションへのLBSの採用と技術発展を継続的に実現するというビジョンのもとに協業します。今回の協業は、LBSソリューションにおける世界的リーダーとしてのSTの立場を強化します。また、STが供給するMEMSミラー、MEMSドライバやコントローラ、レーザー・ダイオード・ドライバといった関連製品のポートフォリオにより、新たな市場機会の獲得にも貢献します。」
   
STとOQmentedは、本協業を通じて、MEMSミラー、MEMSドライバおよびコントローラに加え、さまざまなアプリケーションに対応するLBSエンジンの完全なリファレンス設計を含む幅広いスキャニング・ソリューションを提供する予定です。また、LBS製品ロードマップや、将来的な技術および製品開発における協業も予定しています。