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フィックスターズが独自開発した画像情報ソフトウェアがOpenCVに正式実装

2021.2.8  1:51 pm

フィックスターズが独自開発した画像情報ソフトウェアがOpenCVに正式実装

株式会社フィックスターズは、同社が開発した視差計算のオープンソースソフトウェア(OSS)「libSGM」が、コンピュータビジョン向けOSSライブラリ「OpenCV」に正式実装されたことをお知らせします。ステレオカメラの画像から視差計算をするlibSGMは、複雑化・高度化する自動運転システムの前方注視能力の向上など様々な用途に活用が期待されています。推定1800万ダウンロードを超えるOpenCVに採用されたことで、コミュニティを通じて世界中のデベロッパーにlibSGMを活用いただきやすくなりました。
   
libSGMとOpenCV
libSGMは、Semi-Global Matchingというアルゴリズムを用いて、ステレオカメラの画像から被写体までの距離を計算するソフトウェアです。ソースコードはOSSとして、Apache License 2.0で公開されています(https://github.com/fixstars/libSGM)。
   
フィックスターズの豊富な経験と実績を有する高速化技術を基に開発され、エヌビディア製のGPUで高速に視差計算ができるように最適化されています。GeForce RTX 3080を使ったベンチマークでは650 fpsを超え、Jetson AGX Xavierでもクロック最大時で110.7 fps、省電力モードでも57.7 fpsの計算スピードを記録しました。
   
OpenCV(Open Source Computer Vision Library)は4万7000人以上が使うコンピュータビジョンのライブラリです。「New Year's update」と銘打たれたバージョン4.5.1のリリースで、libSGMの実装が報告されました。同バージョン以降のOpenCVを導入するユーザーは、libSGMも使えるようになります。