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ユーブロックスの測位技術、エアリアル・アスリート向けスマート高度計に搭載

2020.10.22  6:24 pm

状況認識、自由落下時の安全性の判断の向上に役立つGNSS対応の高度計

スイスのu-blox AG(日本法人:ユーブロックスジャパン株式会社、東京港区)は、ユーブロックスのGNSS(全地球測位システム)技術がスカイダイバー、パラグライダー、ウィングスーツ・パイロットなどのエアリアル・アスリート向けスマート高度計に使用されていることを発表しました。
Dekunu Technologies社のDekunu One SmartAltiは、空中にいるユーザーの高度と位置について、パイロットがコックピットで受信するのと同じ品質の情報を提供する、身体装着型の高度計です。大型でクリアなディスプレイにより、スカイダイバーはいつでもそれらの情報に簡単にアクセスできます。これは状況認識に役立ち、自由落下中の自分や仲間のスカイダイバーの安全について、よりスマートな判断を下すことを可能にします。
  
Dekunu Technologies社は、オーストラリアを拠点とするスカイダイビングとテクノロジーの愛好家であるBrent Chandler氏によって設立されました。Chandler氏は、スカイダイビング中に必要だと感じたすべての情報を提供する製品を見つけることができなかったため、自作を決断しました。クラス最高のコンポーネントを使用して11回のプロトタイピングを重ねた末に、スマート高度計用のハードウェア・プラットフォームを考案しました。SmartAltiは、現代のスカイダイバーにコックピット級の情報を提供する豊富な機能セットを備えて販売されています。機能を追加するためのファームウェア・アップデートを使用して、今後も長期にわたって改良が続けられます。
  
Dekunu社創設者のChandler氏は次のように語っています。
「SmartAltiを設計する上で重要な考慮事項には、できるだけ多くの測位データにアクセスできるように複数のGNSSコンステレーションにアクセスできること、そのデータを高速で更新できることにありました。また、これらすべてを低消費電力で実行する必要もありました。多くのサプライヤーを評価した中で、u-blox GNSSチップがトップになりました。」
  
SmartAltiはWi-Fi、Bluetooth、USB機能も搭載しています。Wi-Fiはデバイスとクラウド・サービスの同期に使用されます。これによりユーザーはSmartAltiが自由落下中に収集したデータを記録/共有することができます。このサービスでは、ユーザーの飛行データを魅力的な3D画像として表示することも可能です。Wi-Fiはファームウェアの無線アップデートにも使用されます。
Bluetoothは現在のところ無効になっていますが、Dekunu社ではこの機能を使用して飛行機に同乗しているスカイダイバーのグループ間でアドホック・メッシュ・ネットワークを作成できるようにすることを検討しています。これにより、窓際にいるユーザーの最新の測位データを、高度計が飛行機の金属胴体でシールドされている他のユーザーと共有できるようになります。USBポートは充電と診断に使用されます。
  
ユーブロックスのビジネス開発部門シニア・マネージャーのJason Meilhonは次のように述べています。「Dekunu Technologies社がすべての人にとってスカイダイビングをより安全で楽しいものにするお手伝いができることをうれしく思います。弊社のクラス最高のGNSS技術と定期的なファームウェアのアップデートにより安定したハードウェア・プラットフォームを強化するというDekunu社の取り組みが融合することで、SmartAltiはどんどん良くなっていくはずです。」